TAM(タム)とは、Total Addressable MarketもしくはTotal Available Marketの略で、製品やサービスが獲得可能な最大の市場規模のこと。製品やサービスが最大どれだけの総需要を生み出せるかの年間総額のことである。その市場シェアの100%を獲得した場合の年間売上高で計算する。理論的に提供できる市場規模を推定する方法の一つ。
市場規模が大きければ競合が増えるため、必ずしもTAMが大きければ良いというわけではない。自社の目的に適合した市場を定義していくことになる。
目次
TAMとSAM、SOMの違い
▲TAM、SAM、SOMの関係
製品やサービスの市場規模を測る指標は、TAMの他に以下のものがある。
SAM(実際に提供可能な市場規模)
SAM(サム)とは、Serviceable Addressable MarketもしくはServiceable Available Marketの略で、製品やサービスが実際に提供しうる市場規模のこと。TAMのうち、実際に顧客になってくれるだろう層の市場規模のことである。主な顧客ターゲットでセグメントした場合で推計を行う。自社の顧客層を明確に定義する必要がある。
SOM(実際に獲得できる市場規模)
SOM(ソム)とは、Serviceable Obtainable MarketもしくはShare Of Marketの略で、製品やサービスが実際に獲得できる市場規模、あるいは既に獲得できている市場規模のこと。SAMのうち、製品やサービスが実際に獲得できる現実的な市場規模、獲得できた市場規模のことである。SOMがそのまま売上目標として扱われることもある。