WTA (willingness to accept, 受け取り意思額)

WTAとは、「willingness to accept」の略で、所有物を手放す際の最小の代償金額のこと。「それぐらいの金額であれば売ってもよい、手放してもよい」という手放す際の価値の大きさである。公害など損害を受けるような負の外部性を負担する際に承諾する代償金額も該当する。「受け取り意思額」ともいう。

一方、商品に対して消費者が自ら喜んで支払う価格のことを「WTP (willingness to pay, 支払意思額)」という。標準的な経済理論であれば、WTAとWTPの差は小さなものになるはずだが、実際にはWTAはWTPの数倍になるなど大きく乖離する。このようなWTAとWTPの乖離を「保有効果(授かり効果)」という。