ファストコンテンツ

ファストコンテンツ(fast content)とは、短い時間で楽しめるコンテンツのこと。TwitterやTikTokといったソーシャルメディア(SNS)、YouTube、Webサイトなどのメディアにて短い可処分時間で手軽に消費できる。類似するフォーマットで量産されていることが多い。

「ファスト」は「速い」を意味する英語の「fast」。「コンテンツのファスト化」といった表現も用いられる。タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する世代での需要が高い。

無断で作成された映画の違法ダイジェスト動画「ファスト映画」や、引用の範囲を超えた書籍やマンガの要約もしくは図解画像、動画など、「効率よく消費できるが違法性のあるコンテンツ」というネガティブな意味で用いられることもある。

「効率よく消費できるが違法性のあるコンテンツ」に関しては、著作権をはじめ諸権利を有する者に対して無断で作成されることが多い。結果としてオリジナルコンテンツの販売促進につながる場合もあるが、多くはファストコンテンツ作成者自身による収益獲得などのメリット享受が目的である。YouTube動画などからの「切り抜き動画」もファストコンテンツに該当するが、中には著作権者やオリジナルコンテンツ所有者との合意を得たものもある。