ペルソナ

ペルソナ(persona)とは、マーケティング領域においては商品企画や施策を考える際の仮想の象徴的なユーザー像のこと。

氏名、年齢、職業といったプロフィール属性、性格や価値観、趣味嗜好、動機や課題などを文章化し、必要に応じて写真やイラストも使用する。ユーザー視点を得られるというメリットがあり、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上や改善などを目的に、プロジェクトメンバー間での合意形成の基盤作りとして作成される。プロジェクトの初期段階で取り入れると、要件を整理し優先順位を決定するのに役立つ。

ペルソナは、ユーザー調査やデプスインタビューといった定量調査および定性調査からパターンを発見し、肉付けして作成していく。調査結果というデータや事実を元にしており、「架空」ではなく「仮想」のユーザー像である。でっち上げや他のプロジェクトの再利用は避けるべきである。

通常、主要なターゲット層を代表するペルソナは多くて3人で良い。母集団が数多くの層で形成されているときは、副次的なペルソナを追加で4人まで設ける。

一方、ユーザーインタビューや調査を踏まえずに、プロジェクトメンバーが想像する架空で仮のユーザー像のことを「プラグマティック・ペルソナ」という。

もともと「ペルソナ」は仮面を表すラテン語で、そこから転じて人や人格といった意味を持つ。