ダークパターン(dark pattern)とは、ユーザーにわからないように故意にだます目的で作られたユーザーインターフェース(UI)やそのデザインのこと。ユーザーが誤解をしたり、意図せず商品購入やコンバージョンに至ったりしてしまい、そのキャンセルも困難だったりするものである。
ユーザーの心理を理解してデザインされているが、企業側の利益が優先されているためにユーザーの利益にはならない。
例えば、サービスの無料トライアルから本契約への移行時期が近づいた際、ユーザーにその時期を気付きにくくさせたり、キャンセルに多くの手間をかけさせたり、または意図せず本契約をさせたりするようなユーザーインターフェースや表現などが挙げられる。
ダークパターンは短期的な利益にはつながることはあるが、ユーザーからの信頼を得にくく、長期的視点ではネガティブな効果となる。フールペナルティの手法の一つ。
ダークパターンはUIデザイナーのHarry Brignull氏によって定義され、「DarkPatterns.org」にて事例がまとめられている。
ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン
仲野 佑希 (著)
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