消費に関するキーワード(112件)

リキッド消費

リキッド消費(liquid consumption)とは、モノを所有して長く使うという従来の考え方とは異なり、必要なときに必要なだけ、あるいはその時々の気分や状況に合わせて柔軟に消費する形態のこと。所有するのではなくアクセスであり、一時的な経験や利用権に対して対価を支払うような流 [……]

Rabbit Hole Effects (ウサギの穴効果)

Rabbit Hole Effectsとは、人はソーシャルメディアやインターネット上で類似したコンテンツを連続して消費すると、さらに追加で類似するコンテンツを選択してやめられなくなる傾向や効果のこと。「ウサギの穴効果」などと訳されることがある。 ソーシャルメディアで似たテーマのコ [……]

地政学的リスク

地政学的リスク(geopolitical risk)とは、地理的な位置関係によって特定の地域における政治的、社会的、軍事的な緊張が高まるリスクのこと。特に経済や投資の側面における不透明さや不確実性を挙げる際に用いられる。地政学は、地理的な条件を軸に国際関係や国家戦略を分析考察する [……]

ブランドセイリエンス(ブランドの顕現性)

ブランドセイリエンス(brand salience)とは、購入をはじめとしたさまざまな場面でそのブランドが想起されやすいことを指す。ブランドの思い出しやすさや存在感とも言える。ブランドの「突出性」「顕現性」と訳されることがある。単に「セイリエンス」と用いることもある。 常にそのブ [……]

FMCG (fast-moving consumer goods, 日用消費財)

FMCGとは、「fast-moving consumer goods」の略で、消費者向けの日用消費財のことである。比較的短期間で消費される低価格の製品であり、食料品や飲料、洗剤や洗面用品、化粧品、一般用医薬品、文房具、消耗品などの非耐久消費財が該当する。 コンビニエンスストアやス [……]

カンバセーショナルコマース

カンバセーショナルコマース(conversational commerce)とは、メッセージアプリやチャットボット、音声アプリといったオンライン上のコミュニケーションチャネルを通じて、消費者とリアルタイムで対話をしながら購買を促すeコマースのこと。「会話型コマース」「会話型EC」 [……]

ユニファイドコマース

ユニファイドコマース(unified commerce)とは、eコマースや実店舗などさまざまなチャネルの顧客体験やデータ活用が統合された状態のコマース(商取引ビジネス)の取り組み、概念のこと。オンラインやオフライン、商品在庫管理、購買履歴をはじめとした顧客管理、行動データ管理など [……]

カテゴリーエントリーポイント (CEP)

カテゴリーエントリーポイント(category entry point, CEP)とは、商品やサービスの購入の際に特定のブランドを想起する接点やきっかけ、イメージのこと。「CEP」と略されることがある。 その商品やブランドが有するイメージというよりも、「○○したいとき」「○○だか [……]

バリュープロポジション

バリュープロポジション(value proposition)とは、顧客が製品を選んだ際に企業が顧客に対して提供を約束する顧客価値のこと。顧客が求める価値のうち、自社が提供できて競合他社にはない独自の価値の領域を指す。多くは簡潔な内容で定義される。 顧客に製品を選ばれるには顧客の立 [……]

テンション・リダクション効果

テンション・リダクションとは、緊張状態から解放されたときに反動で注意力が散漫になり、寛大な気分になったり判断力が低下すること。マーケティングの領域で応用され、その効果を「テンション・リダクション効果」と呼ぶことがある。 例えば高額な商品の購入を検討しているとき、事前に入念な調査や [……]

フリーランチ

フリーランチ(free lunch)とは、サービスの受け手側の視点としては「容易にありつける利益」の意味で用いられるビジネス用語である。何かを条件にすることで受け取ることができる無料の商品やサービスなどが該当する。 サービスの提供側の視点では「顧客層にアピールするために無料で商品 [……]

アクセプタンスマーク

アクセプタンスマーク(acceptance mark)とは、店舗での決済手段として利用可能なクレジットカードや電子マネーを示すために小売店やWebサイトなどに表示するロゴマークのこと。店舗であれば店頭の入口付近やレジ前のPOPとして設置されることが多い。アクセプタンスマークのロゴ [……]

顕在顧客

顕在顧客とは、抱えている課題を自覚してそれを解決するための行動を取り始めている見込み顧客のこと。課題を解決する製品やサービスに興味関心を持ち、比較検討を行っている状態の顧客層である。興味関心が顕在化していることから「顕在顧客」と呼ばれる。読みは「けんざいこきゃく」。 積極的に製品 [……]

プチプラ

プチプラとは、「プチプライス」の略称で、「値段が安い」を意味する用語。フランス語で「小さい」を意味する「プチ (petit)」と英語の価格「プライス (price)」を組み合わせた和製英語の略語である。 主に化粧品や女性向けファッション、小物、雑貨などに対して用いられる。単に値段 [……]

ダブルジョパディの法則

マーケティングにおけるダブルジョパディの法則(the double jeopardy law)とは、市場浸透率の低いブランドほど購入頻度も少なくなるという現象、経験則である。市場シェアの低いブランドは購買人数が少なく、またこれら商品の購買客の購買頻度(ロイヤルティ)も低いため、二 [……]

スナッカブルコンテンツ

スナッカブルコンテンツ(snackable content)とは、短い時間で手軽に楽しめるような小さくシンプルな形式のデジタルコンテンツのこと。スナック菓子のように「つまみ読み」「ながら視聴」するのに適したコンテンツである。 「視覚的に魅力的」「コンパクトでおもしろい」といった要 [……]

MWTP(限界支払意志額)

MWTPとは、「marginal willingness to pay」の略で、製品やサービスに対して消費者が支払っても良いと考える最大の価格のこと。消費者に受け入れられる支払意思額「WTP (willingness to pay)」のうち最大の金額である。アンケート調査で得られ [……]

目的来店

目的来店とは、事前に「その店に行こう」と目的や動機を持った上で来店すること。過去の来店経験や口コミきっかけの初訪問などで、その店を目指してわざわざ来店するものが該当する。その店の名前や場所を知っていることがほとんどである。 目的来店に対して、事前の強い動機や目的は特になく「そこに [……]

型番商品

型番商品とは、固有のJANコードや製品番号、商品コードを持つ商品の通称である。メーカーが製造し、小売店などの販売側はメーカーから仕入れて販売する。 型番商品は市場で既に認知を獲得している場合が多く、消費者は商品名や製品番号で「指名検索」をするため、販売しやすいメリットがある。一方 [……]

ファストコンテンツ

ファストコンテンツ(fast content)とは、短い時間で楽しめるコンテンツのこと。TwitterやTikTokといったソーシャルメディア(SNS)、YouTube、Webサイトなどのメディアにて短い可処分時間で手軽に消費できる。類似するフォーマットで量産されていることが多い [……]

バックエンド商材

バックエンド商材(バックエンド商品)とは、見込み顧客が顧客になった後に購入を期待する本命の商品のこと。利益率が高い、もしくは高額で売上を作りやすいといった特徴がある。 見込み客が最初に購入するものとして期待する集客用商材「フロントエンド商材」でその価値を理解していただき、その後に [……]

フロントエンド商材(フロント商材)

フロントエンド商材もしくはフロントエンド商品とは、見込み客に向けた最初に購入する商品として準備する集客用商材のこと。その後の顧客化やF2転換を期待して企業が準備する商品、サービスのことで、利益率は低いが購入しやすい価格で興味を持ってもらいやすいという特徴がある。単に「フロント商材 [……]

総付景品(ベタ付け景品)

総付景品とは、くじ等の偶然性や優劣で選ばれるような懸賞によるものではなく、購入や来店など一定条件を満たせば全員にもれなく提供される粗品や金品のこと。読みは「そうづけけいひん」。「ベタ付け景品」とも呼ばれる。 購入や来店の先着順によって提供される景品も該当する。ただし試供品や試食、 [……]

実質所得

実質所得(real income)とは、物価や市場の変動を考慮して調整された所得のこと。額面通りの所得「名目所得」を価格指数で割ることで算出される。消費者の実質的な購買力である。 例えば、現在の100万円と100年前の100万円は物価が異なるため金額価値も異なり、実質所得として比 [……]

名目所得

名目所得(nominal income)とは、物価や市場の変動を考慮せずに、金額で表示された額面通りの所得のこと。 例えば「100万円の名目所得」を考えたとき、現在の100万円と100年前の100万円は物価が異なるため金額価値としては異なるが、名目所得としては同じ100万円である [……]

価格効果(全部効果)

価格効果(price effect)とは、他の条件を一定とした場合、財の価格の変動が消費者の財の消費に対して与える効果のこと。「全部効果」ともいう。代替効果と所得効果の2つの効果によって成り立つ。

代替効果

代替効果(substitution effect)とは、消費者の実質所得(実質的な購買力)を一定とした場合、財の価格の変動によって消費者が他の財の購入に移行して消費の「代替」が起こる効果のこと。 例えば財Aの価格が上がった場合、消費者の実質所得(実質的な購買力)は変わらないため、 [……]

所得効果

所得効果(income effect)とは、消費者の名目所得(額面通りの所得)を一定とした場合、財の価格の変動による消費者の実質所得(実質的な購買力)の変化が、消費者の財の消費に対して与える効果のこと。 例えば財の価格が下がった場合、消費者の実質所得(実質的な購買力)は増加するた [……]

メリコの法則

メリコの法則とは、消費財の商品を販売する上でそのパッケージデザインには「目立っている」「理解できる」「好感を持てる」の3つの要素が必要である、という考え方のこと。経営コンサルタントの伊吹卓氏が提唱した。 消費財の商品が選ばれやすいかどうか、店頭で手に取ってもらえるかどうかは、パッ [……]

ファスト映画(あらすじ紹介動画)

ファスト映画(fast movie)とは、諸権利を有する者に対して無断で作成された映画の違法ダイジェスト動画のこと。映画の映像や画像を無断で使用し、字幕やナレーションを付けてストーリーを把握できるようにまとめた10分程度の動画で、YouTubeをはじめとした動画共有サイトに投稿さ [……]