人事に関するキーワード(30件)

パラシュート人事

パラシュート人事とは、企業が中途採用した人材を役員などの経営人材にすぐに登用すること。組織内でしばらくキャリアパスを積んだり現場経験を踏んだりすることなく、要職に就くことである。 通常の人事制度ではステップを踏んで役職が上がるのに対し、その課程を踏むことなくまるで空からパラシュー [……]

BPaaS (Business Process as a Service, ビーパース)

BPaaSとは、Business Process as a Serviceの略で、企業が活動する上で発生する一部の業務プロセスを外部にアウトソーシングできるクラウドサービスのこと。BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とSaaS(Software as a service [……]

ピア効果

ピア効果(peer effect)とは、組織や集団に身を置くことでその同僚や仲間などの関係性の近い人から影響を受けること。所属するメンバーに触発されて、お互いの意識や行動に影響を与えるというものである。経済学や教育学において用いられることが多い。「peer」は「同僚」「同等の人」 [……]

ガラスの崖

ガラスの崖(glass cliff)とは、企業や組織の業績が低迷したりプロジェクトが困難な状況になるほど、女性がリーダーや要職に起用されやすい現象のこと。 危機的な状況におけるマネジメントの立て直しにはさまざまな困難が伴い、失敗のリスクも高い。一見、女性が要職に就くことで進歩的で [……]

HR (human resources, 人的資源)

HRとは、human resourcesの略で、「人的資源」「人材」を意味する。企業経営に欠かせない4つの資源「ヒト・モノ・カネ・情報」の一つであり、重要な位置づけとして捉えた上で、その領域の活用の視点で用いられることが多い。「HR業界」「HRテック」「HR職」「HR業務」などの [……]

スーパーバイザー (SV)

スーパーバイザー(supervisor)とは、業界や企業によって意味は異なるが、概ね「監督者」「管理者」などの役職を表す。もともとは「管理者」「監督者」「主任、上司」などを意味する英語である。日本では「SV」と略されることがある。 飲食店や小売業などのサービス業では、担当地域の複 [……]

ジョブ型雇用システム

「ジョブ型雇用」もしくは「ジョブ型雇用システム」とは、企業が人材を採用する際に事前に定義した職務内容に基づいて雇用契約を結ぶ雇用方法のこと。従業員はその契約に基づいた職務にて働き、評価される。他部署への異動転勤やジョブローテーションによる職種変更などもない。欧米では一般的な雇用シ [……]

ガクチカ

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称のこと。学生が就職活動を行う際に、面接やエントリーシートなどでアピールを求められる定番の質問項目の一つ。主に学生の間で用いられる就活用語、スラングである。 企業が学生を選考する際、学生の興味関心や価値観、物事に取り組む姿勢などを推し [……]

歩留まり

歩留まりとは、製造業などにおいて、投じた原料から期待される生産量に対して実際に得られる生産量の割合、比率のこと。生産されたものから不良品を除いた良品の生産量の割合である。実際の数値では「歩留まり率」とも言う。読みは「ぶどまり」。 製造や生産の生産性や効率性を測るために用いられる。 [……]

近接性バイアス

近接性バイアス(proximity bias)とは、日常的に物理的な距離が近かったり直接対面で接する時間が長かったりするほど、その相手を優遇して好意的な関係を持ちたいと思う心理的傾向のこと。 物理的な距離が遠い人よりも近い人の方が親密になりやすい。これは、何度も繰り返し接触するこ [……]

アクティビティ・ベースド・ワーキング (ABW)

アクティビティ・ベースド・ワーキング(activity-based working)とは、個々の労働者が活動や仕事内容に合わせて働く場所や時間、スタイルを選び、使い分ける働き方のこと。企業は従業員の活動や仕事内容にふさわしい環境をいくつか準備し、従業員に自己裁量を与えることでいつ [……]

ウィークタイズ(弱い紐帯)

ウィークタイズ(weak ties)とは、家族や恋人や親友といった社会的つながりが密接な人よりも、適度に顔を合わせる程度の人間関係の方が有益な情報をもたらしてくれる可能性が高いという理論「弱い紐帯の強み」における、弱い社会的つながりのこと。「弱い紐帯」。 密接なつながり「ストロン [……]

キングメーカー

キングメーカー(kingmaker)とは、大統領な首相など、政治の最高権力者に関する人事権に大きな影響力を持つ人のこと。自らはその時点ではトップの政治権力者ではないが、裏方として最高権力者の人事権を大きく握り、その選出や退陣に対して非常に強い影響力を持つ。そのため、政治を左右する [……]

BPO (ビジネス・プロセス・アウトソーシング)

ビジネスや経営におけるBPOとは、Business Process Outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の略で、企業が活動する上で発生する一部の業務プロセスを専門の外部事業者に継続的に委託すること。人事や総務、経理、情報システムといった間接部門の業務など [……]

働きアリの法則(2:6:2の法則)

働きアリの法則とは、働きアリのうち、よく働くアリと普通に働くアリ、サボっているアリの割合は常に2:6:2になるという法則のこと。「2:6:2の法則」などと呼ばれることもある。 働きアリの社会からよく働く2割のアリを間引くと、残りのアリの中で再び「よく働くアリと普通に働くアリ、サボ [……]

フリーライダー

フリーライダー(free rider)とは、共有されている資源や公共財(公共施設や道路、警察、病院、放送など)から便益を得ていながら、その対価を適切に支払っていない人のことを指す。いわゆる「ただ乗りする人」のこと。フリーライダーが適切な対価を支払わなければ、資源の生産や維持が困難 [……]

プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)

プランド・ハップンスタンス理論(planned happenstance theory)とは、個人のキャリアは予期せぬ偶発的な出来事によって形成されることが多く、偶然に対して積極的に取り組むことでキャリア形成につながるという考え方のこと。「計画的偶発性理論」「計画された偶発性理論 [……]

リテンション

リテンション(retention)とは、「保持、維持」「記憶」を意味する英語だが、マーケティングの領域においては「既存顧客の維持」「顧客との契約の継続」の意味で用いられる。新規に獲得した顧客をリピーターに転換したり、既存顧客との関係性を維持し離反を防いだりするような場面で、リピー [……]

70:20:10の法則

70:20:10の法則(70:20:10 Model for Learning and Development)とは、人材育成の領域で言及される法則で、社員が成長する際に効果的な要素は「70%が経験、20%が薫陶、10%が研修」である、というもの。70%が課題への挑戦経験から、2 [……]

アルムナイ (alumni)

アルムナイ(alumni, アラムナイ)とは、英語の「男性の卒業生、同窓生、OB」を表す「alumnus」の複数形で、学校などの卒業生や同窓生、企業の離職者、退職者、OB、OGのこと。「alumni」は男女両方の卒業生たちを表すが、女性の卒業生「alumna」の複数形「alumn [……]

エンプロイー・リレーションズ (ER, 社内広報)

エンプロイー・リレーションズ(Employee Relations)とは、企業の従業員や労働組合に対する広報活動のこと。エンプロイー・リレーションズによって企業理念やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)といった企業の価値観への理解の醸成を図っていく。「社内広報」「インターナル [……]

リファレンスチェック

リファレンスチェックとは、中途採用を行う企業が、応募者の前職での実績や人柄、勤務状況などを、前職の関係者に問い合わせて確認する手法のこと。経歴照会。 企業が電話やメールで確認するケース、外部に委託して確認するケース、応募者がリファレンスレター(推薦文)を用意するケースなど、いくつ [……]

間接部門

間接部門とは、企業の部門の中で、企業の利益に直接影響を与える「直接部門」を支援する部門のこと。間接的に企業の利益に影響を与える部門である。経理や総務、人事、法務、情報システムといったバックオフィス業務、コーポレート部門が該当する。 事務作業などの業務もあるため、業務の効率化や品質 [……]

人時生産性

人時生産性とは、従業員1人の1時間あたりの収益性を測る指標のこと。よみは「にんじせいさんせい」。 人時生産性は以下の計算式で算出される。 人時生産性 = 粗利益 ÷ 総労働時間 総労働時間には、正社員やアルバイト、パートなど、その時間帯に従事しているすべての従業員を含める。

心理的安全性

心理的安全性とは、対人関係において自分の言動が他者にどう認知されるか、どう影響を与えるかを強く意識することなく、自分らしく素直に行動できる状態や環境、雰囲気のこと。サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)。 他者から無知、無能、邪魔、ネガティブととら [……]

インセンティブ

インセンティブ(incentive)とは、もともとは刺激や動機、人の行動を駆り立てる誘因といった意味の英語であるが、ビジネスにおいては複数の意味がある。 営業や人事においては、成果を上げた従業員や店舗に対して特別に支給される報奨金、奨励金の意味で用いられる。成果や業績に応じて通常 [……]

ハロー効果(後光効果, 光背効果)

ハロー効果(halo effect)とは、人物や物事を評価する際に、非常に顕著で目立つ特徴に引きずられて他の特徴への評価が影響を受けること。「後光効果」「光背効果」ともいう。認知バイアスの一つ。仏像など聖人の背後もしくは頭上にある光輪に由来する。 目立って優れた特徴があれば他の特 [……]

コンピテンシー

コンピテンシー(competency)とは、業績が優秀な社員に共有して見られる行動特性のこと。職種や役割において、業績や成果を平均より高める要因になっている行動傾向のことで、具体的な行動で定義される。企業の人事評価や人材活用などに用いられている。 アメリカのハーバード大学のデビッ [……]

オンボーディング

オンボーディング(on-boarding, onboarding)とは、企業が新しく採用した人材を組織に配置し、その一員として文化や仕事の進め方に慣れ、知識やスキル、行動を身につけてもらう教育プロセスのこと。新人研修。 そこから転じて、サービスやソフトウェアの新規ユーザーに対し、 [……]

コストセンター

コストセンター(cost center)とは、企業の部門の中で、業務にかけたコストだけが集計されて収益は集計されない部門のこと。「原価中心点」とも表現される会計用語である。 経理や総務、人事といったバックオフィス業務やコールセンター(コンタクトセンター)などの間接部門が、コストセ [……]