小売業に関するキーワード(66件)

デスティネーション・ストア

デスティネーション・ストア(destination store)とは、消費者が「そこに行けばきっと(探している/ほしい)商品があるに違いない」と期待して目指して来店するようなお店のこと。消費者がその店の名前や場所を知っていることがほとんどで、その商品のカテゴリー内で純粋想起や第一 [……]

P2C (person to consumer)

P2Cとは、「person to consumer」の略で、個人が企画、生産した商品を消費者に直接販売するビジネスモデルのこと。特に著名人やインフルエンサーといった影響力を持つ個人がその発信力を生かし、小売店などの中間業者を介さずにECなどで消費者に直接販売するものを指すことが多 [……]

ユニファイドコマース

ユニファイドコマース(unified commerce)とは、eコマースや実店舗などさまざまなチャネルの顧客体験やデータ活用が統合された状態のコマース(商取引ビジネス)の取り組み、概念のこと。オンラインやオフライン、商品在庫管理、購買履歴をはじめとした顧客管理、行動データ管理など [……]

フィールドマーケティング

フィールドマーケティング(field marketing)とは、小売店をはじめ顧客との接点である売り場を中心としたマーケティング活動のこと。売り場でどのようにメッセージを発し、来店客の購買意欲を高めて売上につなげる一連の活動やその戦略のことである。 商品の陳列方法、POPや販促物 [……]

レジ流し

レジ流しとは、他の小売店の売り場スペースの一角を借りて出店するが、販売する従業員やレジによる精算も貸主の小売店に委託する営業手法のこと。出店者は商品の定期的な在庫管理と商品補充のみを行い、貸主に売上の一部を手数料として支払う。大型店の一角や催事場での営業スタイルの一つとして採用さ [……]

デッドストック(流通在庫品)

デッドストック(dead stock)とは、消費者に購入されることなく長期間にわたって在庫として保管されていた商品のこと。売れ残り品の一種で「流通在庫品」とも呼ばれる。主にアパレルなど服飾品で用いられることが多い。「dead (死んでいる、廃れた)」と「stock (在庫品)」を [……]

リテールメディア

リテールメディア(retail media)とは、リテール企業(流通業者や小売業者)が提供する広告媒体やメディア、広告配信の仕組みのことで、自社が保有する消費者の購買データなどと連携して広告配信を行うことができる。小売店のECサイトやアプリ、店舗内に設置されたデジタルサイネージな [……]

スーパーバイザー (SV)

スーパーバイザー(supervisor)とは、業界や企業によって意味は異なるが、概ね「監督者」「管理者」などの役職を表す。もともとは「管理者」「監督者」「主任、上司」などを意味する英語である。日本では「SV」と略されることがある。 飲食店や小売業などのサービス業では、担当地域の複 [……]

目的来店

目的来店とは、事前に「その店に行こう」と目的や動機を持った上で来店すること。過去の来店経験や口コミきっかけの初訪問などで、その店を目指してわざわざ来店するものが該当する。その店の名前や場所を知っていることがほとんどである。 目的来店に対して、事前の強い動機や目的は特になく「そこに [……]

型番商品

型番商品とは、固有のJANコードや製品番号、商品コードを持つ商品の通称である。メーカーが製造し、小売店などの販売側はメーカーから仕入れて販売する。 型番商品は市場で既に認知を獲得している場合が多く、消費者は商品名や製品番号で「指名検索」をするため、販売しやすいメリットがある。一方 [……]

6次産業化

6次産業化とは、第一次産業(農業、林業、漁業)の事業者や従事者が、第二次産業である製造加工も行い、第三次産業である小売業にまで事業を展開する多角的な経営形態をとること。第一次産業による生産物を食品や製品に加工し、販売や流通までを統合して担うことで、第一次産業の価値を高めようとする [……]

マーチャンダイジング (MD)

マーチャンダイジング(merchandising)とは、消費者が求める商品を、適切な数量や価格、適切な場所やタイミングで提供するための戦略、企業活動のこと。「商品化計画」「商品政策」などと訳される。主に小売業界で用いられる。略称は「MD」。 商品の企画開発から仕入れ、価格設定や販 [……]

総付景品(ベタ付け景品)

総付景品とは、くじ等の偶然性や優劣で選ばれるような懸賞によるものではなく、購入や来店など一定条件を満たせば全員にもれなく提供される粗品や金品のこと。読みは「そうづけけいひん」。「ベタ付け景品」とも呼ばれる。 購入や来店の先着順によって提供される景品も該当する。ただし試供品や試食、 [……]

クイックコマース(Qコマース)

クイックコマース(quick commerce)とは、注文から30分程度で配達できる仕組みを備えた電子商取引(EC)のこと。ヨーロッパを中心にフードデリバリーから派生した小売業の仕組みで、提携店舗の商品を注文した消費者宛に配達員や配達パートナーが迅速に届ける。食品や日用品を中心に [……]

メリコの法則

メリコの法則とは、消費財の商品を販売する上でそのパッケージデザインには「目立っている」「理解できる」「好感を持てる」の3つの要素が必要である、という考え方のこと。経営コンサルタントの伊吹卓氏が提唱した。 消費財の商品が選ばれやすいかどうか、店頭で手に取ってもらえるかどうかは、パッ [……]

カテゴリーキラー

カテゴリーキラー(category killer)とは、特定分野の商品に限定して、豊富な品揃えと低価格で大量販売する小売店の業態のこと。家電や衣料品、スポーツ用品や玩具など分野を特定しており、大型量販店であることも多い。 名称は、カテゴリーキラーが商圏に出店すると競合スーパーや百 [……]

ポップアップストア

ポップアップストア(pop-up store)とは、空き店舗やイベントスペースなどを利用して一時的なキャンペーンイベントとして設けられる期間限定の店舗のこと。多くは開店してから数日間から数週間の営業である。「ポップアップショップ(pop-up shop)」ともいう。 常設店舗との [……]

機会来店(衝動来店)

機会来店とは、事前の強い動機や目的は特になく、「そこにたまたまそのお店があったから」という理由による来店のこと。通りがかりに店舗の看板やディスプレイを見かけたり、店頭で配布物を受け取ったのをきっかけに来店するものが該当する。「通りがかりに」「ふらっと」「なんとなく」による店舗への [……]

バルク

バルク(bulk)とは、「体積、容量」「大量」「大部分」「積み荷」などを意味する英語だが、ビジネス領域では後に個別にばら売りする目的で大量にまとめて仕入れること、あるいはまとめて仕入れて販売される商品のことを表す。後者は「バルク品」と概ね同義である。略称は「BLK.」。 一度に大 [……]

ローカルビジネス

ローカルビジネス(local business)とは、特定の地域商圏内の住民もしくは活動する人たちを主な顧客とするビジネス、企業のこと。その地域の人々の生活に欠かせない商品やサービスを提供しており、地域住民の雇用に貢献していることも多い。小売店、飲食店、医療機関をはじめとした社会 [……]

ブリック&モルタル

ブリック&モルタル(brick & mortar)とは、小売業など実店舗で行うビジネス形態のこと。「ブリック」はレンガ、「モルタル」はレンガをつなぐ建築材料であるが、建物の外観などの材質を問わず、実店舗の比喩としての表現である。 1990年代後半から登場した電子商取引(E [……]

クリック&モルタル

クリック&モルタル(click & mortar)とは、インターネットを介した電子商取引(EC)と実店舗を組み合わせて連動させたビジネス形態のこと。「クリック」がインターネットやECを表し、セメントと砂と水による建築材料「モルタル」が実店舗を表す。 概念としてはオムニチャ [……]

上代

上代とは、ビジネス領域や流通業界においては商品の販売価格のこと。消費者が支払う商品の対価として設定された金額のことで、小売業者以外のメーカーや卸元、輸入業者などによる「販売価格」「標準小売価格」「定価」「プロパー価格」などが該当する。読みは「じょうだい」。 基本的には消費税を含ま [……]

ミステリーショッパー(覆面調査員)

ミステリーショッパー(mystery shopper)とは、一般客として店舗に入り、商品やサービスの内容や店員の接客態度などを調査、情報収集する人のこと。「覆面調査員」とも呼ばれる。サービスの品質チェックや接客状況の把握を目的に行われる調査手法「ミステリーショッピング(覆面調査) [……]

末端価格

末端価格とは、商品が最終的なユーザー(多くは消費者)に向けて販売される際の価格のこと。店頭価格や小売価格とほぼ同義である。生産者価格や卸値などに対して、「流通経路の末端で取引される際の価格」に由来する。 一般的な商品でも用いられる用語だが、薬物に関する摘発の際の報道発表で用いられ [……]

書き入れ時

書き入れ時とは、商売などが忙しくて繁盛し、最も利益が期待できる時期のこと。読みは「かきいれどき」。「掻き入れ時」と書くのは誤り。 最も利益が上がるときだけでなく、単に商売が忙しいときや受注が集中する時期の意味でも用いられる。 「売れ行きが良いために帳簿の書き入れで忙しい時期」、も [……]

プライスポイント(価格ポイント)

プライスポイント(price point)とは、カテゴリー内の商品の主要な販売価格であるプライスラインのうち、最も売れ筋の価格のこと。最も売れる価格であり、最も売りたい価格でもあるため、陳列量(フェース数)も最も多くなる。「価格ポイント」「値ごろ」ともいう。 一般的には同じカテゴ [……]

プライスゾーン(価格ゾーン)

プライスゾーン(price zone)とは、カテゴリー内商品の販売価格の上限と下限の範囲のこと。「価格ゾーン」「価格帯」ともいう。 同じカテゴリーの商品で2,980円、3,980円、4,980円の3つの価格(プライスライン)が設定されている場合、プライスゾーンは「2,980円から [……]

プライスライン(価格ライン)

プライスライン(price line)とは、カテゴリー内の商品の主要な販売価格、またはその種類のこと。「価格ライン」ともいう。 同じカテゴリーの商品で2,980円、3,980円、4,980円の3つの価格が設定されている場合、その価格一つ一つをプライスラインという。この場合、3種類 [……]

POS(販売時点情報管理)

POSとは、「point of sale」の略で、販売時点情報管理のことである。小売店などにおいて、各商品の価格などの情報や販売実績情報を収集、管理する仕組み、もしくはそのシステムのこと。読みは「ポス」。「POSシステム」「POSレジ」「パソコンPOS」などのように用い、特に「P [……]