経営に関するキーワード(146件)

決算期(決算月)

決算期とは、会計期間(事業年度)の最後の月のことで、1年間の区切りとして事業の決算を行う月である。「決算月」ともいう。「決算日」は決算期の末日のことである。 例えば会計期間を「4月1日~翌年3月31日」と決めた企業の場合、決算期は「3月」となる。

四半期(クオーター, Q)

四半期とは、1年を4つの期間に分けたうちの一つで、3カ月の期間の意味である。読みは「しはんき」。英語で1/4を意味する「quarter (クオーター)」もしくはその略称「Q」と呼ぶこともある。 企業などで3カ月おきに決算の収支報告をする際の「四半期決算」などで用いる。企業の決算期 [……]

SaaS Magic Number

SaaS Magic Numberとは、SaaSなど契約ベースのビジネスにおける、営業マーケティングコストに対する販売効率を測る指標のこと。売上に対して営業コストやマーケティングコストを回収できているかを見るものである。 SaaS Magic Numberは、以下の計算式で算出す [……]

PTD (period to date, 期間累計)

PTDとは、period to dateの略で、「該当期間のはじめからその日まで(の累計)」「期間累計」を表す英語である。主に財務会計などで、該当期間の初日からその時点までの累計の金額を表す際などに用いる。 関連する表現として、その月の初日から同月のその時点までを「MTD (mo [……]

アクショナブルメトリクス

アクショナブルメトリクス(actionable metrics)とは、次にどのように行動すべきか、改善すべきかを判断できる指標のこと。その指標そのものは成果ではないが、計測し改善することで成果やパフォーマンスの向上に直結する指標のことである。 ビジネスにおける目標やKGI(重要目 [……]

PER(株価収益率)

PERとは、Price Earnings Ratioの略で、株価が1株当たりの当期純利益の何倍の値段が付いているかを示す指標、投資尺度のこと。現在の株価が企業の収益力に対して割高か割安か(投資価値があるか)を判断する際に利用される。日本語では株価収益率。読みは「ピーイーアール」。 [……]

FYTD (fiscal year-to-date, 年度初来)

FYTDとは、「fiscal year-to-date」の略で、「年度の初日から今日まで」「年度初来」を表す英語である。主に財務会計などで、会計年度の初日から直近の日付もしくは直近月までの累計の金額を表す際などに用いる。 類似の表現に、1月1日から今日までを表す「YTD (yea [……]

FY (fiscal year, 会計年度)

FYとは、fiscal yearもしくはfinancial yearの略で、「会計年度」もしくは単に年度を意味する英語である。「FY2020」のように表記する。 会計期間が2020年4月~2021年3月の場合、日本では会計年度を期の始まりの日を含む年で表し「2020年度」となるが [……]

FLRコスト

FLRコストとは、飲食店経営のコスト管理のうち、「Food(食材原価、材料費)」と「Labor(人件費)」、「Rent(家賃)」を合わせた金額のこと。FLRコストは、飲食店経営の経費の多くを占める。 FLコスト = 食材原価 + 人件費 + 家賃 もともと食材原価と人件費を合わせ [……]

FLコスト

FLコストとは、飲食店経営のコスト管理のうち「Food(食材原価、材料費)」と「Labor(人件費)」を合わせた金額のこと。FLコストは、飲食店経営の経費の多くを占める。 FLコスト = 食材原価 + 人件費

BPO (ビジネス・プロセス・アウトソーシング)

ビジネスや経営におけるBPOとは、Business Process Outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の略で、企業が活動する上で発生する一部の業務プロセスを専門の外部事業者に継続的に委託すること。人事や総務、経理、情報システムといった間接部門の業務など [……]

水平分業

水平分業(horizontal specialization)とは、製品の技術開発、製造、販売、アフターサービスなどの業務ごとに複数の企業が得意分野を担当する体制、ビジネスモデルのこと。例えば製品のサプライチェーンのうち、自社は能力を発揮できる領域を担当し、それ以外を外部企業に委 [……]

リスクヘッジ(危険回避)

リスクヘッジ(risk hedge)とは、予測される危険や損失、失敗を回避する策を講じること、もしくはそのような策のこと。英語の「risk(危険、損失、リスク)」と「hedge(垣根、防御、境界、回避する)」に由来するが、英語では「risk hedge」という表現はあまり用いない [……]

テイクオーバー

テイクオーバー(takeover, take over)とは、「獲得、奪取」「引き取り」「乗っ取り」「買収」などを意味する英語である。ビジネス領域においては、稼働中の仕組みの代替や引き継ぎ処理を行うもの、あるいは企業買収などを意味する。 マーケティングの領域においては、他ブランド [……]

アジリティ(敏捷性)

アジリティ(agility)とは、ビジネス領域においては著しい経営環境の変化に対して機敏に対応することを意味する。もともとは「素早さ」「機敏性」や「犬の障害物競技」を意味する英語である。 変動や不確実性が高く複雑なVUCAな状況の中で、柔軟かつ即時に経営の意思決定を行える適応能力 [……]

レバレッジ

レバレッジ(leverage)とは、もともとは「てこの作用」「影響力」を意味する英語だが、小さな力で大きな物事を動かす仕組みのことを表す。 特に金融の領域においては、小さな自己資金を元手に大きな金額の取引を可能にする仕組みのことを指す。例えば借り入れや資金調達を行って他人資本を増 [……]

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ(innovator’s dilemma)とは、業界の市場シェアを大きく占めるような大企業が、既存顧客の需要に対応して製品の品質や技術の向上に注力した結果、新しい市場の需要に気付けずイノベーションの遅れを取り、その結果、新興企業に市場を奪われて経営環境が悪 [……]

スタートアップ企業

スタートアップ企業(startup company, startup, start-up)とは、イノベーションの創造や新しいビジネスモデルを構築し、短期間で新たな市場を開拓して急成長を目指す企業のこと。企業に限らず、事業やプロジェクトのこともある。単なる「創業間もない企業」ではな [……]

シックスシグマ

シックスシグマ(Six Sigma)とは、製品やサービスの品質のばらつきを抑えるべく改善するための経営改革手法のこと。VOC(顧客の声)を基にして課題を明確にし、経営層からのトップダウンかつ統計学を用いたデータドリブンで業務プロセスの改善を推し進める。 1980年代初めにアメリカ [……]

ロジスティクス

ロジスティクス(logistics)とは、物を供給者から需要者へ移す過程の活動である「物流」の全体を管理、統制し、最適化する一連の仕組みやシステムのことを表す。戦略的な物流のこと。 物流(physical distribution)とは、物を供給から需要へと移動する過程の「活動」 [……]

TPV(決済総額)

TPVとは、Total Payment Volume(もしくはTotal Payment Value)の略で、そのマーケットやプラットフォーム、あるいは特定の決済処理で消費者が支払った金額の合計額、決済総額のこと。マーケットプレイス型ECモールやECプラットフォーム、あるいは決済 [……]

出口戦略(イグジット)

出口戦略(exit strategy)とは、大きな損失が見込まれるために市場や経営から撤退する際、できるだけ損失を最小限にして撤退するための戦略のこと。必ずしも「撤退の際」ではない場合もある(後述)。もともとは戦時中に軍や人命などの損害を最小限にして撤退するための軍事的な作戦のこ [……]

2025年の崖

2025年の崖とは、日本企業のさまざまな既存システム(レガシーシステム)がサイロ化、複雑化、ブラックボックス化などにより残存し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)が実現できなかった場合、2025年以降に日本に多大な経済損失が生じる可能性がある、という状況を例えた表現のこと [……]

バリューチェーン

バリューチェーン(value chain)とは、企業のさまざまな活動が最終的な価値にどのように貢献しているのかを連鎖(チェーン)として捉えた概念のこと。企業の事業活動を分類し、どの工程で付加価値が生み出されているか、どこに競争優位や劣位があるかを分析し、戦略の見直しに役立てること [……]

MTD (month-to-date, 月初来)

MTDとは、「month-to-date」の略で、その月の初日から同月のその時点(今月の初めから今日)までを表す英語である。つまり「月初来」のこと。主に財務会計などで、当月初日からその時点までの累計の金額を表す際などに用いる。「マンス・トゥ・デート」。 関連する表現として、年度の [……]

書き入れ時

書き入れ時とは、商売などが忙しくて繁盛し、最も利益が期待できる時期のこと。読みは「かきいれどき」。「掻き入れ時」と書くのは誤り。 最も利益が上がるときだけでなく、単に商売が忙しいときや受注が集中する時期の意味でも用いられる。 「売れ行きが良いために帳簿の書き入れで忙しい時期」、も [……]

ガバナンス

ガバナンス(governance)とは、「統治、支配、管理」などを意味する英語で、さまざまな領域での統治の仕組みやプロセスを指すが、関係者自身が主体的に意思決定や合意形成を行って規律や制度を設け、管理、統制していくシステムのことである。必ずしも権力者による拘束的な支配統治というわ [……]

リテンション

リテンション(retention)とは、「保持、維持」「記憶」を意味する英語だが、マーケティングの領域においては「既存顧客の維持」「顧客との契約の継続」の意味で用いられる。新規に獲得した顧客をリピーターに転換したり、既存顧客との関係性を維持し離反を防いだりするような場面で、リピー [……]

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント (PPM)

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(product portfolio matrix [PPM], Boston matrix, growth share matrix)とは、企業戦略において、どの事業領域に自社の経営資源を最適に分配すれば良いのかを判断するための考え方、フ [……]

SBU(戦略事業単位)

SBUとは、Strategic Business Unitの略で、企業戦略を実現する上で、独自の競合と顧客が存在するために各事業部門の戦略面の調整を図る目的で設けられる事業の集合体、もしくはそのような組織のこと。経営資源の配分や事業部門間の連携調整を行い、効果的な企業戦略の推進、 [……]