経営に関するキーワード(146件)

コア&モア戦略

コア&モア(Core & More)あるいはコア&モア戦略とは、企業やブランドの核となる「コア」を定めてそれを強化しつつ、コアを逸脱しない範囲の「モア」で汎用性を広げるというコンセプトにてビジネスを展開すること。企業やブランドの軸をぶらさずに成長を進められる。 コアコンピ [……]

YoY (year-over-year, 前年比)

「YoY」とは、「year-over-year」あるいは「year-on-year」の略で、「前年比」「昨対比」を表す英語である。昨年(昨年度)の数字に対して今年(今年度)の数字がどれだけかを表す数字のこと。多くの場合「%」で表現する。読みは「ワイオーワイ」「ヨイ」。 表記として [……]

ターンアラウンド

ターンアラウンド(turn around)とは、もとは「回転する、方向転換する」という意味の英語だが、ビジネス領域では危機に陥った事業を再生する取り組みのことを指す。業績不振に陥った企業の事業構造や組織構造、収益構造を本質的に改善し、中長期的に企業価値を向上させることを目的とする [……]

間接部門

間接部門とは、企業の部門の中で、企業の利益に直接影響を与える「直接部門」を支援する部門のこと。間接的に企業の利益に影響を与える部門である。経理や総務、人事、法務、情報システムといったバックオフィス業務、コーポレート部門が該当する。 事務作業などの業務もあるため、業務の効率化や品質 [……]

テイクレート(受託販売手数料率)

テイクレート(take rate, rake)とは、マーケットプレイス型ECモールやフリマアプリビジネスにおける受託販売手数料、取引手数料の割合こと。流通取引総額(GMV)に対して運営企業が得られる収益の比率である。「rake」「monetization rate」と呼ばれること [……]

GMV(流通取引総額)

GMVとは、Gross Merchandise Value(もしくはGross Merchandising Volume)の略で、そのマーケットやプラットフォームで消費者が購入した商品の売上の合計額、流通取引総額のこと。マーケットプレイス型ECモールやフリマアプリなどのビジネスで [……]

ARR(年間経常収益)

ARRとは、Annual Recurring Revenueの略で、毎年決まって得られる1年間分の収益、売上のこと。「毎年決まって発生する収益、売上」であり、初期費用や追加購入費用、コンサルティング費用などは含まれない。「年間経常収益」「年間定額収益」。 年間契約のリカーリングや [……]

MRR(月間経常収益)

MRRとは、Monthly Recurring Revenueの略で、月ごとに繰り返し得られる収益、売上のこと。「月間経常収益」「月間定期収益」。「毎月決まって発生する収益、売上」のみを対象とし、初期費用や追加購入費用、コンサルティング費用などは含まれない。 SaaSなど契約ベー [……]

トロイカ体制

トロイカ体制とは、三人もしくは複数の首脳陣や実力者によって組織が運営される体制のこと。三頭体制。 政治における権力を分散させた集団指導体制に対して用いられることが多いが、ビジネス領域でも複数人の主要な役員が役割を分担して企業の経営にあたることもトロイカ体制と呼ぶことがある。 各リ [……]

スケールメリット

スケールメリットとは、物事やプロジェクトの規模を拡大することで得られる効果や利益のこと。和製英語である。 「規模の大小により有利、不利が生じる状況」を意味する経済用語「規模の経済性(economies of scale)」「規模の優位性」の一側面と同義。 事業やプロジェクトの規模 [……]

スケールする

「スケールする」とは、物事やプロジェクトの規模を拡大するという意味のビジネス用語。ベンチャーやスタートアップ企業の界隈で用いられる日本のビジネススラング。「スケールアップ」。 もともと英語の「scale」は、「規模」「目盛り、物差し、定規」「尺度」といった名詞の意味しか持たない。 [……]

スループット

スループットとは、ITや通信の分野においては、コンピューターやネットワーク回線が一定時間あたりに処理できるデータ量のこと、あるいはそのデータ処理能力のこと。通信のスループットの場合は、1秒あたりに転送可能なビット数(bps、kbps、Mbps)を単位に表される。数値が大きいほど、 [……]

CAC(顧客獲得単価)

CACとは、Customer Acquisition Costの略で、顧客一人あたりの獲得費用のことである。顧客獲得単価、顧客獲得コスト。広告費や販促費など、営業やマーケティングにかかったすべてのコストが対象となる。

人時生産性

人時生産性とは、従業員1人の1時間あたりの収益性を測る指標のこと。よみは「にんじせいさんせい」。 人時生産性は以下の計算式で算出される。 人時生産性 = 粗利益 ÷ 総労働時間 総労働時間には、正社員やアルバイト、パートなど、その時間帯に従事しているすべての従業員を含める。

商品回転率(在庫回転率)

商品回転率(在庫回転率)とは、一定期間中に在庫商品が何回入れ替わったかを算出した指標のこと。仕入れから販売までの課程の速さを表し、商品がどれぐらい売れているか、売り場の収益性を測る指標の一つである。 商品回転率は以下の計算式で算出される。「率」とあるが、一般には回転数(回数)の単 [……]

客席稼働率

客席稼働率とは、客席がどのくらい稼働しているかという飲食店の稼働効率を表す指標のこと。テーブルやカウンターを含めて満席になった場合に、実際にどれぐらいの客席が使用されているかを表す。 客席稼働率は以下の計算式で算出される。 客席稼働率(%) = 満卓時の客数 / 総席数 例えば、 [……]

客席回転率(客席回転数)

客席回転率とは、どのくらいの人数が席(もしくはテーブル)を利用したかという飲食店の稼働効率を表す指標のこと。「率」とあるが、一般には回転数(回数)の単位を付ける。 1日あたりで算出することが多いが、業態によっては時間あたりで算出したり、またランチとディナー、平日週末と分けて算出す [……]

ROI(投資対効果)

ROIとは、Return On Investmentの略で、投資額に対してどれだけ利益を得られたのかを表す指標のこと。投資対効果。読みは「アールオーアイ」。 広告による成果を測る際には広告費に対しての利益で算出される。 ROI (%) = 広告経由の利益 ÷ 広告費 一方、広告費 [……]

昨対(昨対比)

昨対とは、「昨年対比」の略を表すビジネス用語で、昨年(昨年度)の数字に対して今年(今年度)の数字がどれだけかを表す数字のこと。多くの場合「%」で表現する。読みは「さくたい」。「昨対比」という略称もある。「前年比」「前年対比」と同義。英語では「YoY」。 昨日や前週、前月の数字に対 [……]

ケイパビリティ

ケイパビリティ(capability)とは、元々は能力や才能といった意味だが、ビジネス用語としては企業全体が持つ得意で優位性のある組織的能力、組織的な強みのこと。ケイパビリティを重視した組織づくりは経営戦略を構成する重要な要素の一つであり、競争優位の源泉となる。 このケイパビリテ [……]

コアコンピタンス

コアコンピタンス(Core Competence)とは、企業の事業領域における「自社の中核となる技術や能力、強み」のこと。他社には真似のできない自社ならではの価値を顧客に提供し、競争優位の源泉となる。 ゲイリー・ハメル教授とC. K. プラハラード教授が1990年にハーバードビジ [……]

ステークホルダー

ステークホルダーとは、企業活動を行う上で影響を受ける利害関係者のこと。 具体的には、消費者(顧客)、従業員、経営者、株主、債権者、取引先、地域社会、行政機関などが挙げられる。直接、間接的な利害関係に関わらず、企業を取り巻くあらゆる利害関係者が該当する。 主要なステークホルダーは考 [……]

千三つ(せんみつ)

千三つとは、マーケティングの領域においては「1000件のうち3件の確率」、つまり反応率が0.3%程度という意味の慣用句。読みは「せんみつ」。 不動産物件の成約率が1000件に3件程度だったことから、土地売買の職業のことをかつて「千三つ屋」と呼ぶことがあった。そこから派生して、商品 [……]

ボランタリー・チェーン (VC)

ボランタリー・チェーン(voluntary chain, VC)とは、同業種の小売業者が独立性を維持しながら、仕入れや物流などの営業活動を共同で行う組織、あるいはビジネスモデルのこと。任意連鎖店。 仕入れや物流を大口で行えるため、商品仕入れ単価の抑制や設備投資の削減といったメリッ [……]

一致指標

一致指標とは、景気動向を示す経済指標のうち、景気の動きに対してほぼ一致して動く指標のこと。主に景気の現状把握に活用される。一致指数。 代表的な景気の一致指標としては、内閣府が発表している景気動向指数のうち、以下のものがある。 耐久消費財出荷指数 所定外労働時間指数(調査産業計) [……]

アジャイル

アジャイル(agile)とは、元々は「機敏な」「素早い」「頭の回転の早い」という意味の英語である。ビジネス領域では、環境や状況の変化に機敏かつ柔軟に適応して、効率よく理想の状態に近づいていくことを指す。 仕様変更を前提として反復的な開発を進めていく「アジャイルソフトウェア開発」、 [……]

遅行指標

遅行指標とは、景気動向を示す経済指標のうち、景気変動にやや遅れて変化する経済指標のこと。数か月から半年程度遅行することから、事後の景気状況の把握や金融施策効果の確認として活用される。遅行指数。 代表的な景気の遅行指標としては、内閣府が発表している景気動向指数のうち、以下のものがあ [……]

タイムマシン経営

タイムマシン経営とは、海外で成功したビジネスモデルやWebサービスをいち早く日本で展開し、先行者利益を得る経営手法のこと。ソフトバンク創業者の孫正義氏が命名したとされる。 1990年代前期から2000年代初期にかけてのインターネットバブルの時代、海外、特にアメリカやヨーロッパのイ [……]

LTV(顧客生涯価値)

LTVとは、Life-time Valueの略で、企業が一人の顧客から得られるであろう長期的な価値や利益のこと。「顧客生涯価値」。欧米では「Customer Lifetime Value (CLV, CLTV)」「Lifetime Customer Value (LCV)」などと [……]

ファブレスメーカー

ファブレス(fabless)、もしくはファブレスメーカー(ファブレス企業)とは、製造業でありながら自社で工場を持たない会社のこと。製造施設を自前で持たず、企画開発した商品の製造を外部の工場に委託して行う企業である。ファブレス経営。 「工場」を表す「fab (fabrication [……]