詫び石

詫び石とは、ソーシャルゲームにおいて、何らかの障害やメンテナンス、不具合などが発生してユーザーに不便を強いた際に、運営側から「お詫び」として無償で配布されるゲーム内通貨のこと。読みは「わびいし」。インターネットスラングである。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営するゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ」において、2012年5月の障害の際に緊急メンテナンスのお詫びとして本来なら有料アイテムである「魔法石」を配布したのが発端である。

他のソーシャルゲームにてお詫びとして配布されるアイテムも「詫び石」と呼ばれるだけでなく、企業が不祥事や障害などを起こして利用者に迷惑をかけた際などに、謝罪の形として利用者が要求するものの通称として用いられることもある。

ディスコン

ディスコンとは、製造や販売、提供が中止になることを意味する日本のビジネススラング。これまで製造、提供されていた製品やサービスが製造中止(廃番)や提供中止になったり、ソフトウェアなどの製品サポートが終了になったりすることを指す。

「中止、中断、終了」を意味する英語「discontinued(ディスコンティニュード)」が略され、日本語化した表現である。「○○がディスコンになる」などと用いる。英語ではそのような省略はされない。

ライフイベント

ライフイベントとは、人が生きている上で起きる出来事のうち、人生への影響力が大きい出来事のこと。誕生、入学卒業、就職や転職、結婚、出産や子育て、教育、病気、引っ越しやマイホーム購入、介護、死などが挙げられる。

成人になってからの人生設計の側面で用いられることが多く、出費が大きかったり、人生の転機になったりすることがある。

レームダック

レームダック(lame duck, レイムダック)とは、政治的な影響力を失った首長や政治家のこと。特に、再選に失敗したり任期終了を控えていたりして実権を握っていない首相や大統領に対して用いられる。

そこから転じて、「財政危機によって金銭支援を必要とする企業」「役に立たない人や組織」などの意味でも用いる。

英語で「足の悪いアヒル」を意味する「lame duck」に由来する。

ビジネスインテリジェンス (BI)

ビジネスインテリジェンス(business intelligence)とは、データを組織的にかつ系統的に蓄積、分類、検索、分析、加工して、ビジネスや経営の予測、最適化、意志決定に用いるプロセスや概念、取り組みのこと。略称は「BI」。

これらを取り扱うツールやソフトウェア、アプリケーションのことを「BIツール(BIシステム)」と呼ぶが、これらツールを単に「ビジネスインテリジェンス (BI)」と呼ぶこともある。

企業の内外からデータを収集し、インフォメーションを経て得られたインテリジェンスを元に、ビジネス上の意志決定に用いたり競争優位につなげたりすることが、ビジネスインテリジェンスの価値である。

1989年に、ガートナー・グループのHoward Dresner氏が初めて用いたとされる。

インテリジェンス

インテリジェンスとは、知性や知能、あるいは情報といった意味のこと。ビジネス領域においては、同く「情報」として捉えられる「データ」「インフォメーション」との区別や対比として「インテリジェンス」は用いられる。

データとインフォメーションとインテリジェンスの違い

日本語では「情報」として捉えられる「データ」「インフォメーション」「インテリジェンス」は、その位置づけや扱いによって意味が異なる。

データ
収集できるあらゆる情報のこと
インフォメーション
データからピックアップされた「意味のある情報」のこと。体系立てて整理されていることが多い
インテリジェンス
インフォメーションからピックアップされ、分析や解釈を施された情報のこと

一般的には、データ→インフォメーション→インテリジェンスという方向に変化、転換していく。「データ」は意味のあるものないものすべてが対象となる素材であり、その中からピックアップされ意味のあるものとして整理されたものが「インフォメーション」、さらにそこから分析し解釈を加えたものが「インテリジェンス」となる。

意志決定には主にインテリジェンスやインフォメーションが関与する。

カリフォルニアから来た娘症候群

カリフォルニアから来た娘症候群(The Daughter from California syndrome)とは、病気の患者の終末期に故郷を長く離れていた家族が突然現れ、これまで近隣の家族と医者が時間をかけて話し合い決定した方針に異議を唱えたり、延命治療などの過度な対処を主張する、という事象のこと。

医療の現場では、人生の終末期に過度な医療が行われるのを避けて穏やかな最期を迎えることを、主治医と患者、近くに住む家族とともに何度も話し合いをして決めることがある。その課程で、唐突にこれまで音信のなかった家族や遠方に住む家族が現れ、セカンドオピニオンを求めたり、決めた方針を覆して延命治療を求めたりすることがある。その状況を指して「カリフォルニアから来た娘症候群」と呼ばれる。

「カリフォルニア」「娘」は比喩であり、「唐突に現れた遠方からの家族」の意味で居住地や性別は問わない。

1991年にアメリカで事例が報告された。事例としてカリフォルニアが挙げられたが、特に地域性のある事象ではない。
Decision making in the incompetent elderly: “The Daughter from California syndrome”.
Molloy DW, Clarnette RM, Braun EA, Eisemann MR, Sneiderman B. J Am Geriatr Soc. 1991.

インターネット・ミーム

インターネット・ミーム(internet meme)とは、インターネットを通してコピーして拡散されるネタ的要素の強い画像や動画、文章などの情報のこと。一部のコミュニティで流行したもの、意図しなかった誤字が結果としておもしろかったものなどが、電子掲示板やTwitterをはじめとしたソーシャルメディア(SNS)を通じて拡散し、またそこから模倣やパロディが派生し、さらに流行していくもの。「ネットミーム」。

人から人へ模倣によって伝達、増殖していく文化的な情報「ミーム」から派生した言葉だが、「インターネット・ミーム」を単に「ミーム」と呼ぶことも多い。

日本語では「ネタ画像」「ネタ的フレーズ」、古くは2ちゃんねるの「コピペ」などが該当する。最近では、流行の仕草やポーズ、写真に一緒に撮るものやそれらのハッシュタグ、TikTokの表現方法なども含まれる。

マーケティングの領域では、ソーシャルメディアでのシェアや拡散を狙ったバズ・マーケティングや口コミマーケティングとして、インターネット・ミームの要素が用いられることがある。

空・雨・傘

「空・雨・傘」は、問題解決のためのフレームワークの一つで、「空を見て、雨が降りそうだから、傘を持っていこう」という意志決定に至るプロセスを分解してロジカルに考える手法のこと。

「空」は「空が曇っている」という事実の認識のステップである。データを客観的に正しく収集し、事実を適切に認識しなければならない。

「雨」は「雨が降りそうだ」という事実の解釈のステップである。事実を把握した上で分析や解釈、評価をし、その状況への意味づけやトピックスの抽出を行う。正しい解決案に不可欠な要素である。

「傘」は「傘を持っていこう」という判断のステップである。事実を解釈した上でとるべき行動、提案、解決案を出す。必ずしも一つとは限らない。

この一連のプロセスを意識して踏むことで、問題解決や意志決定につなげやすくなる。

空が曇っている 事実。データを客観的に正しく収集し、事実を認識する段階
雨が降りそうだ 解釈。事実を把握した上での分析や解釈、評価、その状況への意味づけ
傘を持っていこう 判断。解釈した上でとるべき行動、提案

ブラックリスト方式

ブラックリスト方式とは、有害なWebサイトやスパムメールなどのデータベースを作成して、それを元に遮断、ブロックするセキュリティ手法のこと。Webサイトやメールアドレスのフィルタリングの一種。

すでに判別されている有害で危険な対象を完全に遮断できるというメリットがある一方で、新たに増え続ける対象をその都度ブラックリスト一覧に追加する必要がある。またデータベースが膨大になりやすい欠点もある。

ブラックリスト方式に対して、安全が確認されたWebサイトやメールアドレスのデータベースを準備し、それ以外を遮断する方式をホワイトリスト方式という。

アンダードッグ効果(負け犬効果)

アンダードッグ効果(underdog effect)とは、事前の予測で劣勢だったり不利だったりという情報が流れることで、同情によって応援や支援が増加する効果のこと。「アンダードッグ(underdog)」とは「負け犬、弱者」のことで、「負け犬効果」「判官びいき効果」とも言う。

同情や応援を獲得するには、当初は優勢だった他候補に負けず劣らず、努力や魅力、実力を兼ね備えている必要がある。

選挙などの事前の勝敗予測で「不利」とされた候補者に、同情からその後に多くの投票を獲得し、逆転勝利に至るという例が挙げられる。

ハンディを負っている、予算の少ない弱小チームである、毎回僅差の2位で無念の涙を飲んでいる、いつも努力が報われないといったシチュエーションや文脈が、かえって同情や応援を集める心理的効果を持つ。

アンダードッグ効果に対して、多くの人に支持されているという情報によってさらに支持が増加する効果を「バンドワゴン効果」という。

動的サイト

動的サイトとは、ユーザーがアクセスするたびにサーバー上でプログラムなどが何らかの処理を行い、HTMLファイルを生成してブラウザーに表示される「動的ページ」で多く構成されるWebサイトのこと。

ユーザーがアクセスした際に、送信データやデータベースの情報からHTMLファイルをその都度生成する。ユーザーごとに表示される内容が異なるTwitterやFacebookなどのWebサービス、データベースからページを生成するWordPressなどのCMS、同じくデータベースからテンプレートを元に大量のページを生成する人材系サイト、不動産サイト、ECサイトなどが該当する。

動的サイトでは、ユーザーごとに表示される内容が異なったり、データベースの情報が変更されると表示される内容も変更されたりする。

一方で、サーバー上に設置されたHTMLファイルがそのまま表示される「静的ページ」で多く構成されるWebサイトを「静的サイト」という。

人時生産性

人時生産性とは、従業員1人の1時間あたりの収益性を測る指標のこと。よみは「にんじせいさんせい」。

人時生産性は以下の計算式で算出される。

人時生産性 = 粗利益 ÷ 総労働時間

総労働時間には、正社員やアルバイト、パートなど、その時間帯に従事しているすべての従業員を含める。

XaaS (Everything as a service)

XaaSとは、「Everything as a service」「X as a service」の略で、コンピュータ処理に必要なソフトウェアやハードウェアなどをインターネットを通してクラウドから「サービス」として提供する概念や仕組みのこと。もしくはそのような仕組みのサービスのこと。読みは「ザース」あるいは「サース」。「*aaS」とも表される。

「X」にはさまざまな機能やサービスが該当し、アルファベットで表現される。一番最初に誕生し、かつ一般に普及したものは「SaaS (Software as a service)」とされ、他にも「PaaS (Platform as a service)」「IaaS (Infrastructure as a service)」などがあり、その後多くの「as a service」が登場する。

XaaSの特徴として、以下が挙げられる。

  • 導入やシステム構築に時間がかからず、すぐに利用できる
  • 初期コストが安い
  • 所有資産ではないため、減価償却対象にならない
  • 利用ユーザー数に応じて増減がしやすい
  • プラットフォームや端末に依存しないことが多い
  • どこからでも利用できる
  • 常に最新のバージョンを利用できる

市場の需要が「所有」から「利用、共有、体験」に変化し、「製品の買い切り」から「サービス利用権をサブスクリプションで支払う」への流れに呼応したものとも言える。

ITの分野にとどまらず、これまで所有して利用していた製品の機能や価値をサービスとして必要なときに利用できるようにした提供の仕組みもXaaSに含まれるようになった。自動車の利用を「交通手段による移動サービスの一つ」として捉える「MaaS (Mobility as a service)」などが挙げられる。

3Dセキュア

3Dセキュアとは、インターネット上でクレジットカード決済をする際に利用される本人認証サービスのこと。読みは「スリーディーセキュア」。

インターネット通販(EC)などで3Dセキュア対応のクレジットカードで決済する場合、カード番号や有効期限、セキュリティコードに加えて、事前にカード会社に登録した3Dセキュア用パスワードなどの入力を求められる。カード番号の流出や盗用による不正利用の抑止につながるとされる。

加盟店ドメイン(アクワイアラドメイン)とカード発行会社ドメイン(イシュアドメイン)、カードブランドドメインの3つのドメイン(3D)を連携する、クレジットカード業界標準システムの一つ。

VISAやマスターカード、JCBやアメックスといった各ブランドでの名称は異なるが、総称して「3Dセキュア」と呼ばれる。

  • VISA:Visa Secure
  • マスターカード:MasterCard SecureCode
  • JCB:J/Secure
  • アメリカン・エキスプレス:American Express SafeKey

商品回転率(在庫回転率)

商品回転率(在庫回転率)とは、一定期間中に在庫商品が何回入れ替わったかを算出した指標のこと。仕入れから販売までの課程の速さを表し、商品がどれぐらい売れているか、売り場の収益性を測る指標の一つである。

商品回転率は以下の計算式で算出される。「率」とあるが、一般には回転数(回数)の単位を付ける。

在庫回転率 = 期間中の売上金額 / 期間中の平均在庫金額

数値が大きいほど販売効率が良く、売れている商品ということになる。

客席稼働率

客席稼働率とは、客席がどのくらい稼働しているかという飲食店の稼働効率を表す指標のこと。テーブルやカウンターを含めて満席になった場合に、実際にどれぐらいの客席が使用されているかを表す。

客席稼働率は以下の計算式で算出される。

客席稼働率(%) = 満卓時の客数 / 総席数

例えば、4人席のテーブルに2人が座り、他の4人掛けテーブルも2人の着席でテーブルがすべて埋まっている場合、実際には店舗の客席の半分は空席になっており、客席稼働率は50%となる。

一般には飲食店の客席稼働率の平均(目安)は65~70%程度とされる。

客席回転率(客席回転数)

客席回転率とは、どのくらいの人数が席(もしくはテーブル)を利用したかという飲食店の稼働効率を表す指標のこと。「率」とあるが、一般には回転数(回数)の単位を付ける。

1日あたりで算出することが多いが、業態によっては時間あたりで算出したり、またランチとディナー、平日週末と分けて算出することもある。

客席回転率は以下の計算式で算出される。

客席回転率(客席回転数) = (1日の)客数 / 席数

高価格業態では低回転、低価格業態では高回転の傾向がある。

客席回転率を把握する際、テーブルにおける客席がどれだけ稼働しているかを表す客席稼働率を考慮する必要がある。

Unboxing(アンボクシング, 開封の儀)

Unboxing(アンボクシング)とは、新しく入手したばかりの製品を箱から取り出す一連の行為や経験を表す英語のスラング。日本語のインターネットスラングである「開封の儀」と似た意味で用いられる。箱から取り出す様子を動画で撮影し、YouTubeやTwitterなどのソーシャルメディアで共有されることも多い。

英語では「Unboxing Video(開封動画)」「Unboxing Clip(開封動画)」「Unboxing Ceremony」「Unboxing Experience」のように用いる。

パソコンやスマートフォン、ゲーム機といったガジェット系の製品が対象になることが多かったが、YouTuberの普及もあり、ファッションや美容系アイテムなども対象となっている。箱や包装を開けて製品を取り出すだけでなく、実際に動作させるまでの手順の紹介や、利用した上でのファーストインプレッションや感想のレビューを動画に含めることもある。

「Unboxing Video」は、YouTubeが登場した2005年の数年後より、類似する「Haul Video(購入品レビュー動画)」とともに欧米で流行し始めた。

購入体験のハイライトの一つでもあり、箱やパッケージのデザインや質を含めた「箱を開封する体験」に注目してマーケティングに取り組む企業もある。

トランザクション (tx)

トランザクション(transaction)とは、商取引や売買といった「商品を渡して代金を受け取る」という一連の処理の単位のこと。ITの分野では、コンピュータ内のデータベースで処理される分割できない一連の処理単位のことを指す。またこの一連の処理をトランザクション処理という。略称は「TX」「tx」。

一連の複数の作業をセットで「一つの処理(トランザクション)」として管理し、「すべて正常に成功」「すべて失敗」のいずれかで実行される。またその成功したトランザクションは永続的なものとして管理される。