ダブルオプトイン

ダブルオプトイン(double opt-in)とは、ユーザーがメールマガジンや会員登録の申し込みの際に、入力したメールアドレス宛に届いたメールに記載のURLをクリックしてはじめて申し込みが完了する方式のこと。

2段階でユーザーの同意(オプトイン)を得る仕組みである。ユーザーによる承諾を確実に得ており、第三者による不正や誤登録を防ぐことができる。そのため個人情報保護の観点から望ましい方式とされる。

ヨーロッパのいくつかの国ではダブルオプトインが法的に義務づけられている(オーストリア、ドイツ、ギリシャ、スイス、ルクセンブルク、ノルウェーなど)。

ダブルオプトインに対し、一度のメールアドレスの入力で承諾を得る仕組みを「シングルオプトイン」と呼ぶ。

レイアウトシフト

レイアウトシフト(layout shift)とは、Webサイトのページが読み込みから表示されるまでの間にレイアウトがずれたり崩れたりする現象のこと。HTML上の要素がレンダリング処理される際にフレーム間で開始位置が異なるために、ページの表示の途中でコンテンツのズレや移動が発生するというものである。画像(img要素)や広告などの挿入の際に起こりやすく、それ以降の記述のコンテンツに影響する。

グーグルも、CLS(Cumulative Layout Shift, 累積レイアウトシフト)のスコアをページエクスペリエンス上の重要な要素の一つとして扱っている。CLSは、Google検索のランキング決定要素として導入された指標Core Web Vitalsの構成要素の一つである。

Fediverse(フェディバース)

Fediverse(フェディバース)とは、マイクロブログをはじめとした分散型ソーシャルネットワーキングサービスを提供する独立したサーバー群が、オープン標準の通信プロトコルを通して相互に接続するネットワーク世界やその概念のこと。分散型SNSの集合体である。英語の「federation (連合)」と「universe (宇宙)」を組み合わせた言葉である。

このネットワークに接続していれば、どのサービスやサーバー(インスタンス)に接続していても他のサーバーに属するユーザーとコミュニケーションを取ることができる。ユーザーはテキストや画像などを投稿したり他のユーザーの投稿を購読できる。

Fediverseの世界で運営されているサービスとして有名なものに、Mastodon、Misskey、Pleromaなどがある。これらは通信プロトコルとしてActivityPubを採用しており、Fediverseで使用される主要なプロトコルとなっている。

2023年7月にMeta社が開始したThreadsも、ActivityPubへの対応とFediverseへの参加予定を表明している。

TMK (to my knowledge, 私の知る限りでは)

TMKとは、「to my knowledge」の略で、「私の知っている限りでは」「私のこれまでの経験では」を意味する英語の略語である。インターネットスラング。確定していない情報について自身の意見を述べる際に、「私が知っている限りだと○○」のように添えて用いる。

チャットやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションで、カジュアルな表現として用いられる。類似の表現に「AFAIK (as far as I know)」がある。

リアルタイムアタック (RTA)

リアルタイムアタック(real time attack, RTA)とは、ゲームのプレイ開始からクリアまでを、現実の所要時間としてその短さを競うプレイスタイルのこと。ゲーム内で表示されるプレイ時間のカウントの短さを競う「タイムアタック (TA)」に対して、ゲーム内でのセーブ&リセットなどの時間も含めた実際の所要時間の短さを競うものである。

そこから転じて、ゲーム内だけでなく実際の生活でも一連の所作や行動の短さを表すスラング的表現として用いられることがある。

元となる「タイムアタック」の表現は「time」「attack」を組み合わせた和製英語であり、英語では「speedrun」と呼ばれる。そのため「リアルタイムアタック」も和製英語であるが、海外でも「RTA」として名称が広まり一定の流通が見られる。

カテゴリーエントリーポイント (CEP)

カテゴリーエントリーポイント(category entry point, CEP)とは、商品やサービスの購入の際に特定のブランドを想起する接点やきっかけ、イメージのこと。「CEP」と略されることがある。

その商品やブランドが有するイメージというよりも、「○○したいとき」「○○だから」「○○といえば」でそのブランドを想起してもらうような要素のことである。

何か飲み物を購入する際、「ハンバーガーと一緒に」「喉が渇いたから」「爽快感を感じたい」などと思って想起されるブランドや商品があった場合に、それらの要素はブランドや商品にとってのカテゴリーエントリーポイントとなる。この接点が多いほどブランドは想起され、購入検討対象の想起集合である「エボークトセット」に入りやすくなる。

続きを見る »

プレゼンス

プレゼンス(presence)とは、「存在すること」「存在感」「出席」などを意味する英語である。ビジネス領域においては、一定の影響力を持つ存在として相手や一般に認識されている状態を表すことが多い。

ITの領域においては、人や端末などの所在やステータス情報を表すのに用いる。チャットをはじめとしたネットワーク上のリアルタイムなコミュニケーションツールにおいて、自身や相手がいま受信可能なのか離席中なのかといった在籍状況やステータス情報を「プレゼンス情報」と呼ぶ。「プレゼンス管理」などのように用いる。

Working Out Loud

Working Out Loudとは、組織のメンバーに作業内容や進捗、疑問などを常に共有しながらプロジェクトを進めるコラボレーションの手法のこと。Slackなどのチームコミュニケーションツールにて自分の作業内容や気付きをリアルタイムで共有し、作業とプロセスの可視化と共有を図るというものである。

アウトプットすることで自身の思考が整理され、例えば行き詰まった状態から自己解決につながりやすい。またメンバーが閲覧できるタイムラインで共有することで、それがアイデアとなって関連する作業やプロジェクトへ派生したり、さまざまなフィードバックの獲得、ミスや疑問の早期解決などにつながる。

エンジニアの開発プロジェクトを中心に行われている手法だが、それ以外の領域や部門でも活用できる組織コミュニケーションである。

続きを見る »

イエロージャーナリズム

イエロージャーナリズム(yellow journalism)とは、事実に基づく報道よりも扇情的でセンセーショナルな内容で一般の支持を得ようとするジャーナリズムのこと。理想の報道のあり方よりも発行部数や視聴者の獲得に重きを置いたジャーナリズムである。

記事内容に対して極端に大げさな見出しを付けたり、真偽不明の写真や情報の掲載、誤解を招く表現の使用など、全体的に胡散臭い構成が中心となる。

19世紀後半にニューヨークの新聞社「New York World」と「New York Journal-American」が当時大衆に人気のあった漫画『イエロー・キッド』を奪い合って掲載し、発行部数の増加を図ったことに由来する。『イエロー・キッド』はスラム街のスラングが飛び交うような、やや低俗な内容の作品だった。これらの新聞は「イエローペーパー」とも呼ばれた。

キオスク端末(情報キオスク)

キオスク端末(Kiosk端末、情報キオスク)とは、店舗や公共施設などに設置される小型の情報端末のこと。一般の人がタッチパネル操作などを通じて情報にアクセスしたり、サービス利用や支払い、各種手続きなどで用いる。利用者の利便性の向上につながるほか、店舗や施設の提供側としては有人対応の代わりを担い、人件費削減やサービス訴求などにつなげられる。

施設内の案内や受け付け、情報提供、チケットの予約や購入、各種手続きや支払い、商品の注文など、さまざまな用途で用いられる。

スマートフォンやタブレットなど、本来は一般での利用を想定して設計されているが、キオスク端末としての利用を可能にするモードや環境設定を「キオスクモード」と呼ぶことがある。