経済に関するキーワード(163件)

可処分時間

可処分時間(disposable time)とは、消費者が自分の意志で自由に使える時間のこと。1日の単位で見た場合、睡眠や食事、仕事、家事といった生活を維持するのに必要な時間を除いた、残りの時間のことである。 インターネットの普及前は、テレビや音楽の鑑賞、読書、趣味、友人と会う時 [……]

SMB (Small and Medium Business, 中小企業)

SMBとは、「Small and Medium Business, Small to Medium Business, Small and Midsize Business」の略で、中小企業もしくは中堅中小企業のこと。従業員規模による明確な定義はなく、各社で異なるため。用いる際は [……]

ゲームチェンジャー

ゲームチェンジャー(game changer)とは、もともとはスポーツ試合の途中で交代で参加し、流れを一気に変えてしまうような選手のこと。そこから転じて、これまで当たり前だった状況を大きく一変させるような人や企業、出来事などを指す。 ビジネスにおいては、自社が属する市場に新たに登 [……]

ロングテール

ロングテール(long tail)とは、アマゾンをはじめとするEC(インターネット通販)などにおいて、主要な売上を占める売れ筋商品以外の「多品種で少量のニッチ商品」を大量にそろえることで、全体の売上を大きくする販売手法、もしくはそこから派生した概念、戦略のこと。 縦軸に販売数量や [……]

VUCA (Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)

VUCAとは、見通しが立ちにくい現在の世界の予測困難な様子を表した言葉。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つのキーワードの頭文字を並べた言葉で、世界や市場、ビジネス環境が不安定で不確 [……]

ユニコーン企業

ユニコーン企業(unicorn company, unicorn startup)とは、一般的には企業としての評価額が10億ドル以上あり、創業10年未満の未上場スタートアップ企業のこと。ベンチャーキャピタリストのアイリーン・リー(Aileen Lee)が2013年に発案した。そこ [……]

GAFA

GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonの4企業をまとめた呼称のこと。それぞれの頭文字を取って「GAFA」と呼ばれる。読みは「ガーファ」。 この有名で巨大なアメリカ企業4社は、インターネット分野の各市場を席巻して生活に欠かせないプラットフォームとなり [……]

ブロックバスター戦略

ブロックバスター戦略とは、スポーツや音楽、映画などのエンターテイメント業界において、ヒットが見込まれる作品に対して予算を集中的に投下し、製作とマーケティングを行う競争戦略のこと。 特定のコンテンツに集中投資してリターンを最大化させるこの戦略は、ロングテールとは対極の理論と言える。 [……]

CSV (Creating Shared Value, 共通価値の創造)

CSVとは、Creating Shared Valueの略で、企業が社会的な課題に取り組むことで、企業の生産性や経済的価値が高まるという概念のこと。社会的価値の創出と企業の経済利益活動を同時に実現すること。「共通価値の創造」。 善行的な社会貢献としてのCSR(Corporate [……]

KOL (Key Opinion Leader)

KOLとは、Key Opinion Leaderの略で、中国の消費者の購買意志決定に影響力を持つインフルエンサーのことを主に指す。ソーシャルメディアにおいて、特定のカテゴリーやジャンルに特化して影響力を持つことが多い。もともとは医療業界で製薬企業の販売促進に影響力を持つ医師などの [……]

コンプレックス商材

コンプレックス商材とは、ダイエットや薄毛治療、美容、整形といった人間が抱えるコンプレックスや劣等感に訴求する商材、サービスのこと。「痩せたい」「モテたい」「きれいになりたい」といった消費者の欲求、感情を解消することを謳っている。悩み解決型商材。 対象のコンプレックスや感情を解消す [……]

ダイナミックプライシング(価格変動制)

ダイナミックプライシング(dynamic pricing)とは、需要と供給などに合わせて価格を変動させること。「動的価格調整」「価格変動制」などとも呼ばれる。 需要が高い時期、時間帯、曜日は価格を高くして需要をコントロールし、収益の最大化を図ることができる。一方で、需要が減少する [……]

シュリンクフレーション(ステルス値上げ)

シュリンクフレーション(shrinkflation)とは、商品やサービスの販売価格を据え置いたままサイズや内容量を減らして、実質的な値上げをすること、もしくはその現象のこと。日用品や食品、慣習価格の商品、サービス業などを中心に見られる。 原材料費や人件費などの生産コスト高騰に加え [……]

シェアリングエコノミー

シェアリングエコノミー(sharing economy)とは、個人が所有する物やサービス、場所などを、他人に貸し出したり共有したりして利用し合う経済の仕組み、もしくはそのような仲介サービスのこと。インターネットを介して行われることが多い。シェアエコノミー。 個人が所有する遊休資産 [……]

高関与商材

高関与商材とは、購買時に比較検討といった消費者の思考が多く関与する商材のこと。耐久消費財、専門性の高い趣味や嗜好品、買い回り品などが該当する。 一般的には高額な商品が多い。 高関与商材は長期間に渡って利用するものが多く、購入時にはこだわりを持って選ぶため、比較検討の期間が長く、ま [……]

独身の日(シングルデー, 11月11日)

独身の日(singles day)とは、中国で光棍節(こうこんせつ)として11月11日に祝われる日のこと。中国の公式の祝日ではなく、独身者を表す「1」が並ぶことにちなんで1993年に南京大学の学生が始めたとされる。「シングルデー(シングルズデー)」「W11(ダブルイレブン)」とも [……]

クリティカルマス

クリティカルマス(Critical Mass)とは、商品やサービスの普及が爆発的に跳ね上がる分岐点、もしくはその爆発的な普及に必要な市場普及率16%のこと。アメリカの社会学者エベレット・M・ロジャース(Everett M. Rogers)が1962年に「イノベーター理論」で提唱し [……]

サブスクリプション

サブスクリプション(subscription)とは、モノを所有するものとして買い取るのではなく、一定期間の利用権やアクセス権として一定額を支払う方式のこと。コストの変動しないリカーリングの一つ。 生活に身近な領域でも採用されるケースが増え、日本では2016年頃から「サブスク」の呼 [……]

エスクロー

エスクロー(escrow)とは、商取引の際に信頼のおける第三者の金融機関などを介して取引の安全性を保証する仲介サービスのこと。 エスクロー事業者は売り手と買い手の間に入り、買い手から代金を預かり、売り手から買い手への商品発送が完了したことを確認すると、対価を売り手に支払うという方 [……]

時価総額

時価総額(market capitalization)とは、上場企業の現在の1株当たりの株価に発行済株式数を掛けたもので、企業の価値や規模を評価する指標の一つ。 時価総額 = 株価 x 発行済株式数 企業の市場価値や経営状態の比較の一つとして用いられる。一般的には企業の利益や資産 [……]

ゼロサム(ゼロ和)

ゼロサム(zero-sum)とは、複数人が影響し合う関係の中で、一方の利益が他方の損失になって全体としてはプラスマイナスゼロになること。「ゼロ和(零和)」。ある人の利益が増せば、その分だけ他の人の損失は増える状態になる。このようなシステムをゲーム理論で「ゼロサムゲーム」という。 [……]

先行指標

先行指標とは、景気動向を示す経済指標のうち、将来の景気や企業業績を見通せる指標のこと。景気や業績を表す指標(遅行指標)に先行して変動する指標のこと。将来の景気がどのようになるのかを予測する材料として活用される。「先行指数」。 代表的な景気の先行指標としては、内閣府が発表している景 [……]

ネットワーク効果(ネットワーク外部性)

ネットワーク効果(network effect, ネットワークエフェクト)、もしくはネットワーク外部性(network externality)とは、製品やサービスの利用者が増えるほど、その製品やサービスのインフラとしての価値が高まること。そのネットワーク外の者にとって価値が高ま [……]

EC化率

EC化率とは、経済産業省の定義によれば、すべての商取引金額(商取引市場規模)に対するEC市場規模の割合のこと。店頭(オフライン)やオンライン、電話やFAX、対面販売等も含めたすべての商取引金額のうち、電子商取引が占める割合である。その産業でどれだけEC(インターネット通販)が利用 [……]

ラストワンマイル

ラストワンマイル(last one mile)とは、通信業界においては通信事業者と利用者を結ぶ最後の区間のことで、最寄りの基地局から利用者の建物までを結ぶ区間を指す。直訳すると「最後の1マイル」を意味する英語である。 一方、物流業界におけるラストワンマイルは、小売店側と消費者を結 [……]

リープフロッグ現象

リープフロッグ現象(leapfrog)とは、ビジネス領域においては、新興国が先進国から遅れて新しい技術に追いつく際に、通常の段階的な進化を踏むことなく途中の段階をすべて飛び越して一気に最先端の技術に到達してしまうこと。既存の技術を導入する前にさらに新しい技術を導入すること。 例え [……]

ポリティカル・コンシューマー

ポリティカル・コンシューマー(political consumer)とは、政治的な問題や社会的な課題に対して態度を表明する消費者のこと。人種差別、性的マイノリティや性差別、人種差別や移民問題、貧困、持続可能性といった社会経済問題に対して明確な思想や態度を表明し、同じスタンスの企業 [……]

レモン市場

レモン市場(lemon market)とは、買い手が商品の品質や価値をわからないために、質の悪い商品ばかりが流通してしまう市場のこと。「レモンの原理」。英語の「lemon」の「魅力のないもの」「不良品」「中古車」という意味に由来する。 レモン市場では売り手と買い手の間に情報格差( [……]

モンスターヘッド

モンスターヘッドとは、ニッチで多種多様な「ロングテール」な商品が生まれる市場において、口コミなど相互作用が増した状態ではロングテールの対極にある「強いヒット商品、メガヒット(=ヘッド)」がさらに巨大化する現象のこと。 インターネットによってロングテールは非常に長くなった一方で、ソ [……]

低関与商材

低関与商材(低関与商品)とは、消費者の思考が購買にあまり関与しない商材のこと。洗剤やトイレットペーパーといった生活消費財、スナック菓子や飲料水、ジュースといった食品など、性能や品質に大差がないものが該当する。一般的には低価格の商品が多い。 低関与商材は「どれを購入してもあまり大差 [……]