フリーライダー
フリーライダー(free rider)とは、共有されている資源や公共財(公共施設や道路、警察、病院、放送など)から便益を得ていながら、その対価を適切に支払っていない人のことを指す。いわゆる「ただ乗りする人」のこと。フリーライダーが適切な対価を支払わなければ、資源の生産や維持が困難 [……]
フリーライダー(free rider)とは、共有されている資源や公共財(公共施設や道路、警察、病院、放送など)から便益を得ていながら、その対価を適切に支払っていない人のことを指す。いわゆる「ただ乗りする人」のこと。フリーライダーが適切な対価を支払わなければ、資源の生産や維持が困難 [……]
出口戦略(exit strategy)とは、大きな損失が見込まれるために市場や経営から撤退する際、できるだけ損失を最小限にして撤退するための戦略のこと。必ずしも「撤退の際」ではない場合もある(後述)。もともとは戦時中に軍や人命などの損害を最小限にして撤退するための軍事的な作戦のこ [……]
WTAとは、「willingness to accept」の略で、所有物を手放す際の最小の代償金額のこと。「それぐらいの金額であれば売ってもよい、手放してもよい」という手放す際の価値の大きさである。公害など損害を受けるような負の外部性を負担する際に承諾する代償金額も該当する。「受 [……]
保有効果(endowment effect)とは、対象のものを取得する際の支払意思額(Willingness to Pay, WTP)よりも、その対象物を手放す際の価値(受け取り意思額, Willingness to Accept, WTA)の方を大きいと感じ手放したがらない現象 [……]
2025年の崖とは、日本企業のさまざまな既存システム(レガシーシステム)がサイロ化、複雑化、ブラックボックス化などにより残存し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)が実現できなかった場合、2025年以降に日本に多大な経済損失が生じる可能性がある、という状況を例えた表現のこと [……]
書き入れ時とは、商売などが忙しくて繁盛し、最も利益が期待できる時期のこと。読みは「かきいれどき」。「掻き入れ時」と書くのは誤り。 最も利益が上がるときだけでなく、単に商売が忙しいときや受注が集中する時期の意味でも用いられる。 「売れ行きが良いために帳簿の書き入れで忙しい時期」、も [……]
プライスポイント(price point)とは、カテゴリー内の商品の主要な販売価格であるプライスラインのうち、最も売れ筋の価格のこと。最も売れる価格であり、最も売りたい価格でもあるため、陳列量(フェース数)も最も多くなる。「価格ポイント」「値ごろ」ともいう。 一般的には同じカテゴ [……]
プライスゾーン(price zone)とは、カテゴリー内商品の販売価格の上限と下限の範囲のこと。「価格ゾーン」「価格帯」ともいう。 同じカテゴリーの商品で2,980円、3,980円、4,980円の3つの価格(プライスライン)が設定されている場合、プライスゾーンは「2,980円から [……]
プライスライン(price line)とは、カテゴリー内の商品の主要な販売価格、またはその種類のこと。「価格ライン」ともいう。 同じカテゴリーの商品で2,980円、3,980円、4,980円の3つの価格が設定されている場合、その価格一つ一つをプライスラインという。この場合、3種類 [……]
BFCMとは、「Black Friday, Cyber Monday」の略で、小売業などの年末商戦であるブラックフライデーとサイバーマンデーの総称のこと。 ブラックフライデーはアメリカ合衆国の祝日「感謝祭(サンクスギビング、11月の第4木曜日)」の翌日の金曜日で、サイバーマンデー [……]
ペネトレーション・プライシング(penetration pricing)とは、新製品を市場に投入した初期に低価格を設定し、早期に市場シェアの獲得を目指す価格戦略のことである。低価格で競合他社から顧客を奪い、販売量の最大化を図るというものである。「市場浸透価格戦略」ともいう。 価格 [……]
スキミング・プライシング(skimming pricing)とは、新製品を市場に投入した初期に高価格を設定し、収益を確保する価格戦略のことである。早期の投資回収を目的の一つとして、プロダクトライフサイクルの導入期に高価格を設定するというものである。「上澄み吸収価格戦略」「上澄み価 [……]
WTPとは、「willingness to pay」の略で、製品やサービスに対して消費者が自ら喜んで支払う価格のことを表す。消費者が「これくらいなら支払ってもいい」と思える金額のことで、製品やサービスの需要を予測する上で重要な要素の一つである。「支払意思額」ともいう。アンケート調 [……]
競争地位別戦略(Kotler’s Competitive Positions)とは、1980年にフィリップ・コトラー(Philip Kotler)が提唱した競争戦略の理論で、業界や市場における立場ごとの戦略目標を提示したもの。マーケットシェアの観点、量的経営資源と質的 [……]
TAC(Traffic Acquisition Cost)とは、Googleをはじめとした検索エンジンやITプラットフォームを提供する企業が、トラフィックやユーザーを獲得するために、サードパーティの検索エンジン企業やブラウザーベンダー、提携企業、アフィリエイターなどに送客費用とし [……]
デ・マーケティング(demarketing)もしくはディマーケティングとは、「需要を喚起する活動」である通常のマーケティングとは逆の、「需要を抑制するマーケティング」のこと。企業の供給能力を超える需要があった場合などに、販売を制限したり価格を上げたり、販売促進活動を減らしたりして [……]
ハイプ・サイクル(hype cycle)とは、登場した新興技術に対する関心や普及の度合いを、段階過程の曲線上に表した図のこと。IT分野のマーケティングリサーチ会社ガートナー社が1995年に提唱、定義し、先進技術のハイプ・サイクルを毎年発表している。「ハイプ曲線」ともいう。 縦軸を [……]
交流人口とは、地域外からその地域に訪れる旅行者や短期滞在者の人たちのこと。その地域に住む人々である「定住人口(居住人口)」に対する概念である。旅行に限らず、通勤通学や買い物、レジャーといった日常の移動によるものも含まれる。 日本では少子高齢化が進み、地方都市を中心に定住人口の増加 [……]
MICE(マイス)とは、Meeting(会議、研修、セミナー)、Incentive Travel(招待旅行)、ConventionもしくはConference(国際会議、学会)、ExhibitionもしくはEvent(展示会)の頭文字をとった造語で、多くの集客が見込まれるビジネス [……]
モメンタム(momentum)とは、「勢い」「弾み」を意味する英語だが、金融経済の領域においては相場の勢いや強弱を示す表現や指標のこと。現在の価格と過去の価格を比較することで、相場の中短期的な勢いを分析する。 指標としてのモメンタムは、以下の計算式で算出する。値が0以上であればモ [……]
スプロール現象(urban sprawl, suburban sprawl)とは、都心部から郊外へ無秩序、無計画に開発が広がる現象のこと。人口集中や地価高騰によって都市が郊外に拡大する際に、無秩序に開発されることを表す。「スプロール化」。都市郊外が虫食い(sprawl)の状態で宅 [……]
プロシューマー(prosumer)とは、消費者でありながら生産活動にも携わる人々のこと。自分たちが価値があると思うものを自分たちで作ろうとする人々である。生産者 (producer) と消費者 (consumer) を組み合わせた造語。未来学者アルビン・トフラー(Alvin To [……]
キャズム理論とは、イノベーター理論を前提としたとき、イノベーターとアーリーアダプターの「初期市場」への商品普及率16%が市場全体への爆発的普及の鍵を握るのではなく、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には「深い溝(キャズムの谷)」があるとした理論のこと。エベレット・M・ロ [……]
ラガード(Laggards)とは、市場の中で最も保守的な消費者層のこと。新商品には興味関心がなく、受け入れたくないとも考えている。市場全体の16%を占める「採用遅滞者」である。 アメリカの社会学者エベレット・M・ロジャース(Everett M. Rogers)による新しい製品の市 [……]
レイトマジョリティ(Late Majority)とは、新商品の購入には消極的な消費者層のこと。周囲の半数が購入したり受け入れたりしているのを確認してから購入を検討する。市場全体の34%を占める「後期追随者」である。「フォロワー」とも呼ばれる。 アメリカの社会学者エベレット・M・ロ [……]
アーリーマジョリティ(Early Majority)とは、新商品の購入には慎重だが、すでに話題になっているものを購入する消費者層のこと。アーリーアダプターの影響を大きく受け、流行に乗り遅れることを恐れて比較的早く商品を購入する。市場全体の34%を占める「前期追随者」である。「ブリ [……]
アーリーアダプター(Early Adopters)とは、流行に敏感でこれから普及しそうな商品に目を付け、良いと判断したものを購入する消費者層のこと。発信力があり、次の層であるアーリーマジョリティやレイトマジョリティへの影響力が大きい。市場全体の13.5%を占める「初期採用者」であ [……]
イノベーター(Innovators)とは、新商品をいち早く購入する消費者層のこと。購買行動において、商品の良し悪しよりも新しさや革新性に価値を感じる。市場全体の2.5%を占める。「革新的採用者」。 アメリカの社会学者エベレット・M・ロジャース(Everett M. Rogers) [……]
マイクロツーリズムとは、自宅から1時間の移動圏内の「地元」で観光する近距離旅行の形態のこと。特に、公共交通機関の利用を避けた自家用車による移動を中心とし、地域の魅力の再発見と地域経済への貢献を念頭に置いた旅行形態である。 日帰り観光に限らず短期間の滞在型旅行を含み、密集、密接、密 [……]
イノベーター理論とは、新しい製品やサービスの市場への普及率に関する理論のこと。新しい製品やサービスが市場に普及する過程をベルカーブ(釣鐘型)のグラフで表し、受け入れの早い順に消費者を以下の5つに分類したものである。 イノベーター(革新的採用者) アーリーアダプター(初期採用者) [……]