フードドライブ

フードドライブ(food drive)とは、家庭や施設などに余っている食料品を集めて、食料品を買えない人たちに配給を行う福祉団体やフードバンクなどに寄付をする一連の活動のこと。

生活困窮者、難民、災害被災者などの支援として食料品を配給するフードバンクに対して、まだ安全に食べられる食料品を家庭や施設から持ち寄り、寄付をする仕組みである。買いすぎてしまった食料品、外包装の破損などで販売できなくなった食料品などの「食品ロス削減」も期待できる。未開封で賞味期限までの期間が長いなど、食料品に一定の条件が求められる。

集められる食料品が偏っているなど、支援を受ける人たちが生活する上で必要な食料品を集めるには非効率であるという指摘もある。

データの民主化

データの民主化(data-democratization)とは、組織内の誰もが技能のレベルに関係なく容易にデータにアクセスでき、自由に利用できる状態、あるいはそのようなデータ活用の文化のこと。特別な技能や権限を有する担当者や専門家だけがデータを利用するのではなく、特別な知識や技術を持たない人でもデータにアクセスでき、分析、活用している状態である。

単に組織内の誰もがデータにアクセスできるだけでなく、誰もが分析を行うことができ、業務への活用や意思決定への反映ができている状態が求められる。そのためにはデータの環境やツール、設備の整備だけでなく、組織内メンバーへの教育なども必要となる。

アンカンファレンス

アンカンファレンス(unconference)とは、参加者がスピーカー(話し手)となり、自分が話したい内容を発表したり、参加者同士でディスカッションしたりするミーティングや会議、イベントのこと。参加者が主体的に発言することを求められる。「オープンスペース・カンファレンス (open space conference)」「オープンスペース・テクノロジー (open space technology)」とも呼ばれる。

「カンファレンス」は事前にテーマや議題が決められて有識者や代表者が講演者となり大勢の参加者が聴講者となるミーティングや会議であるが、「アンカンファレンス」では参加者全員がスピーカーになる権利を有する。アンカンファレンスは事前に大まかなテーマが決められているのみで、当日に参加者が詳細なテーマやトピックス、タイムテーブルを決めていくスタイルが多い。ファシリテーターなど進行役のみが事前に決められている場合もある。多くはオープンディスカッションの形式を取る。

ランニングコスト

ランニングコスト(running cost)とは、建物や設備、サービスを維持管理するのに必要な費用のこと。何かを維持したり継続利用したりするために定期的に支払い続ける必要がある費用である。「維持費」や「運用費」などと呼ばれているものなどが該当する。

企業が経営活動を維持するのに必要な短期的資金である「運用資金」のことをランニングコストと呼ぶこともある。

ランニングコストに対して、新規に設備やサービスを導入、利用する際に必要な費用のことを「イニシャルコスト」という。「初期費用」「導入費用」などが該当する。

ブーメラン効果

ブーメラン効果(boomerang effect)とは、コミュニケーションの送り手の意図に反して受け手の態度が意図から反対の方向へと変わる現象のこと。依頼や説得、行為を試みた結果、相手は意図とは反対の態度や意見、結果になり逆効果になってしまうこと。外部から自由を制限されるとそれにあらがおうとする反発作用「心理的リアクタンス」の一つ。

相手を説得しようとするほど相手は反発して説得とは逆の態度を取ってしまうことが例として挙げられる。特定の行動に関して、それが誰にどのように示されたかによって人は反対の行動を選ぶ心理的傾向がある、というものである。

また経済やビジネスの領域においては、先進国が発展途上国に生産拠点を移したり投資を行ったりした結果、現地の産業が発展して先進国の産業と競合するようになることもブーメラン効果という。

生存者バイアス(生存バイアス)

生存者バイアス(survivorship bias)もしくは生存バイアスとは、何らかの成功を遂げた一部の人物や企業、物事のみを基準とすることで誤った判断をしてしまうこと。

事象や手段を評価する際に、成功せず失敗に至った数多くの事象を考慮することなく、一部の成功事例のみをもって判断してしまい、誤った結論を導き出してしまうことである。

例として、第二次世界大戦時の「戦闘機のどの部分を補強すべきか」の議論が挙げられる。軍は戦闘から帰還した飛行機の損傷が多かった箇所を重点的に補強しようとしたが、撃墜された飛行機の損傷状況をまったく考慮していないため、不適切な判断である。戦闘から帰還した飛行機の損傷箇所だけをもって安全性と関連付けるのは誤った判断であり、「帰還飛行機の損傷箇所は致命的ではない箇所」「損傷を受けていない箇所こそが補強すべき箇所」という評価はどちらも不適切である

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正義中毒

正義中毒とは、自分の考えに反する他人の言動に対して「許せない」「間違った人を罰しなければならない」と過剰な攻撃をすることを当然の正義であるかのように感じている状態のこと。脳科学者の中野信子氏が命名した。

自分の倫理観や道徳観に反する他人の言動に対して過剰に攻撃的になり、正義感を振りかざした攻撃に快感を感じたりそれを正義と勘違いしたりしている状態である。自分が正当化した正義に溺れて中毒状態にあり、さらなる攻撃対象を探し求めるようにもなる。

ソーシャルメディア(SNS)が普及し、一方的な視点での思想を増幅させる「エコーチェンバー現象」や一側面だけを問題視して存在を否定する「キャンセルカルチャー」などの登場に伴い、「過剰な共感」あるいは「多様性の遮断」が正義中毒の暴走を引き起こしているとも言える。

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プラティッシャー

プラティッシャー(platisher)とは、技術的なコンテンツプラットフォーム要素と編集部門や機能を有するパブリッシャーの要素の両方を備え持つメディアのこと。「プラットフォーム (platform)」と「パブリッシャー (publisher)」を掛け合わせた造語である。

ブログサービスをはじめとした「コンテンツ生成プラットフォーム」と編集者を擁するニュースメディアのような「パブリッシャー」の両方の要素を兼ね備えたサービスが、2010年代半ば頃から台頭し始めた。そのハイブリッドな形態を、当時SuliaのCEOだったJonathan Glickが2014年にRe/Code (Recode.net) に投稿した記事にて「platisher」と称したのが始まりである。この新語に対して、当時は比較的ネガティブな反応も多く見られた。

Rise of the Platishers – Vox

ダグラス・アダムスの法則

ダグラス・アダムスの法則(Douglas Adams’ Technology Rules)とは、『銀河ヒッチハイク・ガイド』で有名なイギリスのSF作家ダグラス・アダムズ(Douglas Adams)が提示した人間とテクノロジーに関する経験則であり、後に広まった際に一部でそう呼ばれるようになった俗称である。内容は以下のようなもの。

  1. 自分が生まれたときに世の中に存在したものは普通で当たり前のものと感じる
  2. 15歳から35歳までに発明されたものは新しく刺激的で革命的に感じ、その分野で自分のキャリアを積むことができる
  3. 35歳以降に発明されたものは物事の自然の摂理に反したものと感じる

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Do Not Track (DNT)

Do Not Trackとは、ブラウザーによるトラッキング拒否技術のことで、ブラウザーを利用したインターネット上のユーザー行動の計測拒否を要求できる。ユーザーによる設定でブラウザーがHTTPリクエストヘッダーから送信することで、ツーザー追跡に関する処理を指定できる。

2011年にMozillaによるFirefoxが標準で対応し、他のブラウザーでも一定の普及が見られた。しかし対応するサービスやWebサイトは少なく、展開とサポートが不十分として2018年には非推奨の仕様となった。

DNT – HTTP | MDN

目的来店

目的来店とは、事前に「その店に行こう」と目的や動機を持った上で来店すること。過去の来店経験や口コミきっかけの初訪問などで、その店を目指してわざわざ来店するものが該当する。その店の名前や場所を知っていることがほとんどである。

目的来店に対して、事前の強い動機や目的は特になく「そこにたまたまそのお店があったから」という理由で来店することを「機会来店」という。

型番商品

型番商品とは、固有のJANコードや製品番号、商品コードを持つ商品の通称である。メーカーが製造し、小売店などの販売側はメーカーから仕入れて販売する。

型番商品は市場で既に認知を獲得している場合が多く、消費者は商品名や製品番号で「指名検索」をするため、販売しやすいメリットがある。一方でどのお店でも購入できるため価格競争に陥りやすく、メーカー側による値上げや製造中止といったコントロールできない要素も多い。

型番商品に対して、自社で独自開発した商品や、JANコードや製品番号を持たないハンドメイド商品などを「オリジナル商品」と呼ぶ。

ディスインフォメーション(偽情報)

ディスインフォメーション(disinformation)とは、特定の国家や組織、個人の信用を失わせるために意図的に流される虚偽情報のこと。「偽情報」。マスコミやインターネットメディアを通じて敵対する相手に関する悪意あるデマや誤認を広め、信用の失墜や情報騒乱を目的に用いられる。

2010年代半ば頃から、TwitterやFacebookといったソーシャルメディア(SNS)を介して情報操作による政治的な干渉や攻撃が行われるなど、注目を集めるようになった。

類似するものに、誤解や勘違い、確認不足による誤認情報を「ミスインフォメーション (misinformation)」という。誰かを貶める意図なく流布される点がディスインフォメーションと異なる。日本ではディスインフォメーションとミスインフォメーションをあまり区別せず、「フェイクニュース」と扱われることが多い。

ファストコンテンツ

ファストコンテンツ(fast content)とは、短い時間で楽しめるコンテンツのこと。TwitterやTikTokといったソーシャルメディア(SNS)、YouTube、Webサイトなどのメディアにて短い可処分時間で手軽に消費できる。類似するフォーマットで量産されていることが多い。

「ファスト」は「速い」を意味する英語の「fast」。「コンテンツのファスト化」といった表現も用いられる。タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する世代での需要が高い。

無断で作成された映画の違法ダイジェスト動画「ファスト映画」や、引用の範囲を超えた書籍やマンガの要約もしくは図解画像、動画など、「効率よく消費できるが違法性のあるコンテンツ」というネガティブな意味で用いられることもある。

「効率よく消費できるが違法性のあるコンテンツ」に関しては、著作権をはじめ諸権利を有する者に対して無断で作成されることが多い。結果としてオリジナルコンテンツの販売促進につながる場合もあるが、多くはファストコンテンツ作成者自身による収益獲得などのメリット享受が目的である。YouTube動画などからの「切り抜き動画」もファストコンテンツに該当するが、中には著作権者やオリジナルコンテンツ所有者との合意を得たものもある。

ケバブケース(チェインケース)

ケバブケース(kebab case)とは、アルファベットの複数語やフレーズを連結して一語で表記する際に、各単語の間をハイフン「-」で連結する方式のこと。例えば「kebab case」という複数語をケバブケースで表現すると、「kebab-case」となる。「チェインケース (chain case, チェーンケース)」とも呼ぶ。

ディレクトリ名やファイル名、HTMLのCSSプロパティなどの命名規則の一つ。プログラミングの関数や変数で用いられることは少ない。一語で表記した際に「ケバブ料理の串」「(チェインケースの場合は)鎖」に見えることに由来する。

WebサイトのURL構造において、Googleの検索エンジンは各単語を連結する区切り記号としてハイフン「-」を推奨とし、アンダースコア「_」を非推奨としている。

シンプルな URL 構造を維持する | ドキュメント | Google Developers

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スネークケース

スネークケース(snake case)とは、アルファベットの複数語やフレーズを連結して一語で表記する際に、各単語の間をアンダースコア「_」で連結する方式のこと。例えば「snake case」という複数語をスネークケースで表現すると、「snake_case」となる。

プログラミングの関数や変数、ディレクトリ名やファイル名の命名規則の一つ。一語で表記した際に「ヘビ」に見えることに由来する。

WebサイトのURL構造において、Googleの検索エンジンは各単語を連結する区切り記号としてハイフン「-」を推奨とし、アンダースコア「_」を非推奨としている。

シンプルな URL 構造を維持する | ドキュメント | Google Developers

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キャメルケース

キャメルケース(camel case)とは、アルファベットの複数語やフレーズを連結して一語で表記する際に、各単語の先頭を大文字にして連結する方式のこと。例えば「camel case」という複数語をキャメルケースで表現すると、「camelCase」もしくは「CamelCase」となる。

プログラミングの関数や変数、ディレクトリ名やファイル名の命名規則の一つ。一語で表記した際の大文字が「らくだのこぶ」に見えることに由来する。

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黒い羊効果

黒い羊効果(black sheep effect)とは、非好意的に評価している内集団(自分が所属する集団)のメンバーに対して、同程度に非好意的に評価している外集団(自分が所属しない集団)のメンバーよりもさらに低く評価し、差別や除外すること。

内集団のメンバーと外集団のメンバーへの態度や評価の際に関する「内集団バイアス(内集団ひいき)」と類似するが、黒い羊効果では内集団のメンバーに対しては外集団のメンバーよりも高く評価する一方で、嫌悪する内集団メンバーに対しては同程度に嫌悪する外集団メンバーよりも低く評価する点が異なる。

「黒い羊 (black sheep)」は一般的な白い羊の群れの中では異質な存在であり、排除されるという古くからのヨーロッパでの言い伝えや事象に由来する。黒い羊毛は商業的に価値が低く、また悪魔の象徴など否定的なニュアンスで捉えられることがあった。

6次産業化

6次産業化とは、第一次産業(農業、林業、漁業)の事業者や従事者が、第二次産業である製造加工も行い、第三次産業である小売業にまで事業を展開する多角的な経営形態をとること。第一次産業による生産物を食品や製品に加工し、販売や流通までを統合して担うことで、第一次産業の価値を高めようとする取り組みである。

「6次産業」は、それぞれの産業を統合、融合するという意味で「第一次産業(1)」×「第二次産業(2)」×「第三次産業(3)」の掛け算による「6」に由来し、「6番目」の意味ではない。東京大学の農業経済学者である今村奈良臣が提唱した造語である。

農林漁業の6次産業化:農林水産省

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STEM教育

STEM教育(STEM Education)とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の教育分野の総称、もしくはそれらを統合した教育手法のこと。これからの情報化社会において必要となるリテラシーや知識、技術面での人材教育として、また適切な情報整理と意思決定において必要な教育として挙げられるものである。読みは「ステム教育」。2000年前後からアメリカで始まった。

芸術(Art)を加えた「STEAM」、さらに読解(Reading)もしくは調査(Research)やロボット技術(Robotics)などを加えた「STREAM」など、さまざまなバリエーションも生まれている。