RPA(ロボットによる業務自動化)

RPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略語で、コンピューター上でのオフィス業務プロセスの自動化の取り組み、あるいはその技術のこと。事務系業務の定型作業を、パソコンなどのソフトウェアやアプリケーションが代行、自動化するというもの。「ロボットによる業務自動化」「仮想知的労働者(デジタルレイバー)」とも呼ばれる。

また、RPAの概念を実現するツールをRPAツールと呼ぶ。

人間が繰り返し行うマウスのクリック、ブラウザー上の作業、キーボードによるデータ入力など、定常的な事務系業務をソフトウェアやアプリケーションを自動で処理できる。人間と共存して業務を分担することで、組織の業務オペレーションの効率化やコストの改善などが期待できる。

シンデレラフィット

シンデレラフィットとは、本来は別の用途だったものが、両者のサイズが偶然ぴったりだったために収納に最適に使えたり、組み合わせると最適に利用できたりする様子のこと。

童話「シンデレラ」において「ガラスの靴」がシンデレラにぴったり合ったことからの引用が由来である。異なるメーカーのものや予想もしないアイテム同士が、組み合わせてみるとぴったり合った様子が「奇跡的」に感じ、キラキラしたイメージのシンデレラに例えたと考えられる。

もともとは衣服や靴が身体にぴったりと合う様子を表すアパレル業界の用語だったが、2017年頃から収納や雑貨が好きな女性を中心に広まった表現である。

リセッション(景気後退)

リセッションとは、景気後退のこと。資本主義経済において、景気の拡張と後退は「景気循環」として周期的に循環しており、景気拡張期の「景気の山」から景気後退期の「景気の谷」に向かう課程を「リセッション(景気後退)」という。

ただし、景気の谷である「不況」の状態までには至らない、浅い谷の状態である。

DOOH(デジタル屋外広告)

DOOHとは、Digital Out of Homeの略で、自宅以外の場所で接触する OOH のうちデジタルサイネージのこと、あるいはそのデジタルサイネージを活用した広告のこと。デジタル屋外広告。読みは「ディーオーオーエイチ」。

大型ビジョンをはじめ、駅など交通機関に設置される中型サイズのデジタルスクリーン、店舗のテーブル上に設置される小型スクリーンといったデジタルスクリーンなどでの広告が該当する。

固定の大形看板やサインなどとは異なり、横断的な広告展開、時間帯別やセグメント別配信といった柔軟な広告運用、表示視聴データの活用、インタラクションやスマートフォン連携など、従来型のOOHにはない活用ができる。

OOH (Out of Home)

OOHとは、Out of Homeの略で、自宅以外の場所の意味。加えて、自宅以外の場所で接触する広告メディアの総称「OOHメディア」「OOH広告」のことを、単に「OOH」と呼ぶことも多い。読みは「オーオーエイチ」。

「OOHメディア」とは屋外広告や交通広告などが掲示されている自宅以外の場所で接触するメディアのことで、そこで表示される広告が「OOH広告」である。電車内の中吊り広告や車体ラッピング、大形看板や大型ビジョン、サイン、デジタルサイネージ、工事中の仮囲いなどがOOHメディアに該当する。

アイドルタイム

アイドルタイムとは、いつでも稼働できる状態でありながら、労働力やシステムが空費されている時間のこと。稼働していない時間、無作業時間、遊休時間。休憩時間や待機時間などを含むことがある。「アイドル時間」。

流通業や飲食業においては、人や物資が待機している状態や、ピークタイムとの対比で客数の少ない時間帯のことを指すこともある。

日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語。

エンドースメント

エンドースメント(endorsement)とは、承認や支援、裏書き条項といった意味の英語だが、マーケティングや広告の領域においては、企業と著名人との間における自社製品の独占利用を軸とした契約形態のこと。「エンドースメント契約」。

企業がスポーツ選手やミュージシャンなどの著名人と肖像権利用や商品化権などの独占契約を結び、それをマーケティングや広告、製品開発、ブランディングに活用するというもの。企業のブランドを保証する立場「エンドーサー (endorser)」である著名人は、企業から報酬が支払われる代わりにその企業の製品を独占的に利用する。

企業側は、著名人が公の場で自社製品を使用することによる広告効果を得られたり、プロ視点でのフィードバックを製品開発に生かせるメリットを享受できる。著名人側は、他企業の製品使用に制約が設けられるが、報酬に加えて、機能への要望や独自商品の開発に関与できるといったメリットがある。

MVP(実用最小限の製品)

MVP (Minimum Viable Product) とは、顧客に価値を感じてもらえる最小限の機能や製品のこと。いくつかの機能や側面を持ち合わせた製品において、顧客にとってその製品になくてはならない重要な要素のこと。もしくはそのような機能や製品の開発アプローチのこと。ただし、デモ版やベータ版ではない。日本語では「実用最小限の製品」と訳される。

アーリーアダプターのようなこだわりの強い初期の顧客層によるMPVへのフィードバックを得ながら、さらなる製品開発への方針を決めるのに役立つ。限られた時間と資金の中において、顧客のニーズに応える状態(PSF、プロブレムソリューションフィット)の製品開発の手法として、注目されている。

2001年にFrank Robinson氏によって定義された。その後Steve Blank氏とEric Ries氏によって提唱されたシリコンバレーの起業手法「リーンスタートアップ(Lean Startup)」で紹介され、有名になった。

建て付け

建て付け(たてつけ)とは、日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語としては、組織もしくはプロジェクトの構成や仕組み、仕様、枠組みのこと。元々は建築用語で、扉や戸、障子やふすまなどが建物に収まっている様子、収まり具合のことを表す。

「計画の枠組み、仕組み」といった意味のビジネス用語「スキーム」と似た表現だが、「スキーム」はまだその状態ではない「計画」のニュアンスを含むことがあり、一方で「建て付け」は「既存」の仕様や仕組みのニュアンスを含む。ただしその境界はあいまいで、「建て付け」を計画の仕様、仕組みという意味で用いることもある。

組織やプロジェクトのメンバー構成という意味では「座組み」と同義である。

表記は「立て付け」ではなく、「建て付け」である。

座組み

座組みとは、元々は歌舞伎や寄席、演劇や見世物などでの出演者の構成のこと。そこから転じて、日本のビジネス領域では「プロジェクトに参加するメンバー構成、所属会社の構成」「プロジェクト体制」の意味でも用いられるビジネス用語である。読みは「ざぐみ」。

構成されるメンバーの個人名もしくは所属名のどちらかが明確になっていることが多い。

組織もしくはプロジェクトの構成や仕組み、仕様の意味である「建て付け(たてつけ)」も、同様のニュアンスで用いられることがある。

スキーム

スキームとは、元々の英語「scheme」では「陰謀、悪だくみ」「計画、構想」といったネガティブなニュアンスもある意味だが、日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語としては「計画の枠組み、仕組み」「枠組みを持った計画」といった意味で用いられる。

企業や政府による一定規模のプロジェクトの計画や事業構想などに対して「スキーム」という用語が使用されることが多い。ビジネスモデルの計画としての「事業スキーム」、資産運用の流れを図解した「運用スキーム」、ユーザーからのサービス利用料の徴収の仕組み「課金スキーム」といった用いられ方がある。

類似の表現として、プロジェクトの構成や仕組み、仕様の意味の「建て付け(たてつけ)」という日本特有のビジネス用語もある。

バッファ

バッファ(buffer)もしくはバッファーとは、もともとは「物の間に入って衝撃などを吸収、緩衝するもの」を意味する英語である。IT領域では、コンピューターがデータのやりとりの中で処理しきれないデータを一時的に溜めておくデータ領域「緩衝記憶領域」のことを表す。

加えて、日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語として「予備、余裕、余白、ゆとり」の意味もある。「余裕を持たせる」というニュアンスで、「バッファを見たスケジュール」「バッファをもった見積もり金額」など、時間や金額、人員や工数、準備物といった側面で用いられることが多い。

オフサイトミーティング

オフサイトミーティングとは、「off-site(現場から離れた)」ミーティング、つまり普段使用している会議室から離れた社外の場所で開かれる会議のこと。会社の重要な案件を議論するにあたり、参加者からより創造的なアイデアを引き出すために、日常の業務や喧騒から離れた場所で開かれる会議のことである。

通常とは異なる社外の場所で会議を開くことで、本来の立場や肩書きの意識から少し離れて、リフレッシュした状態で議論に集中でき、コミュニケーションも活性化される。そのような「リラックスしながら集中して議論」できるメリットがある。

研修や組織のコミュニケーションの改善の一環として取り組まれることがある。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、ITのソフトウェア(アプリケーション)やシステムの開発において、既存の製品やASPやソースコードを用いずに、オーダーメイドでゼロからすべて作り上げる手法のこと。「フルスクラッチ開発」。和製英語である。英語では「scratch building」に該当する。

既存の製品やASPを活用するよりも開発導入にかかる期間は長期化し、費用も増大するが、希望する要件や機能は盛り込まれ、その企業の業務に合ったアプリケーションやシステムになりやすいといった特徴がある。

もともとは模型製作の用語で、プラモデルやフィギュアを製作する際に準備された既製のキットなどを使用せず、新規に材料から模型全体を自作することを指す。「フルスクラッチビルド」。

プロパー

プロパーとは、本来の英語では「適切な、正確な、妥当な、固有の」といった形容詞だが、日本では以下のような名詞としての意味で用いられる。多くが日本のビジネス領域で用いられる和製英語的な表現である。

人材の分野では、「新卒から在籍する生え抜きの社員」「正社員」といった意味で用いられる。社内に常駐するパートナー企業の外部社員との区別として「自社社員」の意味で用いられる場合もある。「プロパー社員」。

金融の分野では、銀行など金融機関が独自に行う融資「プロパー融資」や、他社と提携せずに独自に発行するクレジットカード「プロパーカード」の意味で用いられる。

流通の分野では、卸売業者から小売業者に正規の流通ルートで卸される商品「プロパー商品」の意味で用いられる。

アパレル業界では、安売りやバーゲンでの価格ではない、値下げしていない正規価格「プロパー価格」の意味で用いられる。

サイト越えトラッキングを防ぐ

「サイト越えトラッキングを防ぐ」とは、Apple社のブラウザーSafariのバージョン11.0から搭載されたセキュリティ機能の一つ。複数サイト間におけるユーザー行動の追跡計測(クロスサイトトラッキング)を制御する仕組み「ITP」を、ユーザーのプライバシー保護と利便性のバランスを考慮して、ユーザーがSafariで設定できる機能である。デフォルトでは「オン(有効)」になっている。


▲iPhoneでは[設定>Safari]の「プライバシーとセキュリティ」の箇所に「サイト越えトラッキングを防ぐ」の項目がある。デフォルトでは「オン(有効)」

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関係人口

関係人口とは、その地域に何らかの形で関わりを持つ人々のこと。総務省の定義によれば、「『定住人口』でもなく観光で来た『交流人口』でもない、地域と多様に関わる人々」のこと。

その地域に移住や定住はしていないが、「ふるさと納税」をはじめとした寄付や特産品の購入、遠隔地からの支援など、さまざまな形で地域に関与し、応援、貢献する人々のことを指す。その地域に住んでいる人々「定住人口」に対する概念として設けられていた、その地域に訪れる人々「交流人口」を、より拡張して再定義した概念と言える。

無関心から移住の間の「何らかの関係性」を包括しており、定義の曖昧さや量的把握方法の必要性といった課題もある。

2016年に「東北食べる通信」編集長の高橋博之氏が著作『都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡』にて、また「ソトコト」編集長の指出一正氏が著作『ぼくらは地方で幸せを見つける (ソトコト流ローカル再生論)』にて、それぞれ用いて広まった。

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エバンジェリスト

エバンジェリスト(evangelist)とは、もともとはキリスト教の伝道者のことだが、そこから転じてIT業界などにおいて業界の傾向や技術情報、自社製品やその技術価値をユーザーに向けてわかりやすく解説し、広く伝える役割の人、職種のこと。

技術や製品が急速に変化し、複雑化するIT業界では、一般ユーザーがその内容を的確に把握し、組織や企業にとって最適な選択をするのは難しくなっている。ビジネス基盤としてITが重要な位置を占めるようになり、企業の戦略を左右するようになった現在、製品やソリューションの適切な選択は、その背景や位置づけ、今後の展開を理解した上で向き合わなければならない。

ITベンダーがそのような需要に対して、技術や製品が登場した背景、トレンド、特徴やデメリット、顧客に提供できる価値などを、ユーザーに向けてわかりやすく伝えることを提供し始めた。そのようにして「エバンジェリスト」という職種や業務が生まれた。

対象ユーザーや企業への啓蒙活動を行うほか、セミナーやイベントなどでの講演、執筆といった業務を行う。自社製品の啓蒙活動も行うが、顧客視点を持った中立的な立場が求められる。

SKU (ストック・キーピング・ユニット)

SKUとは、Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の略で、小売りや物流、流通における商品管理の際の最小識別単位のこと。企業の在庫管理のシステムによって異なり、例えば色別やサイズ別の品目を異なるものとして扱うのであれば、それぞれ一意のSKUとして個別に定義される。読みは「エスケーユー」。

在庫や販売状況を把握する際、欠品リスクや売れ残りリスクを減らすために、品目を管理しやすい単位で把握することになる。その適切な在庫管理を行うための最小の単位がSKUになる。

ファーストペンギン

ファーストペンギン(the first penguin)とは、群れで行動するペンギンのうち、魚を捕るために一番最初に海に飛び込む勇気あるペンギンのこと。そこから転じて、ベンチャー精神あふれる起業家や、必要以上にリスクを恐れずに新しい挑戦をする姿勢のことを表す。

海には天敵の存在や荒波に流されてしまうといった危険があるが、食糧でもある魚が生息する場所でもあり、より多くの魚を獲るチャンスがある。そうした恐怖と迷いのジレンマに打ち勝ったペンギンが、最初に先陣を切って崖から海に飛び込んでいく。

リスクを取ってでも期待する大きな成果を初期の段階で得ようと、初めてのことや新しいことにチャレンジするその姿から、よく似た境遇であるスタートアップ企業などの起業家のことを敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼ぶ。ファースペンギンの存在のおかげでビジネスは活性化し、新たな市場ができて二番手やフォロワーが続いていくことになる。

2015年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」で、主人公「あさ」が「ファーストペンギン」として表現され、話題となった。


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