プリセールス

プリセールス、あるいはプリセールスエンジニアとは、システム構築やソフトウェアといったIT製品を販売する際に、営業担当者に同行して提案や導入時の支援を行う職業のこと。主に契約に至るまでの業務を担当し、開発や構築の段階には参加しないことが多い。

営業担当者は、技術側面の詳細な知識を持ち合わせていないことが多い。そのため、プリセールスがクライアントに対して技術説明や細かなニーズの吸い上げ、カスタマイズ提案などを担当する。技術知識だけでなく、競合他社や市場の把握、課題のヒアリング能力などが求められる。

オルタナファクト

オルタナファクト(alternative facts, オルタナティブ・ファクト)とは、「広く知られた真実に対する別の異なる真実」という意味で用いられる用語。事実ではない嘘の事象を事実のように故意に語り、自説を虚偽ではないと主張する際などに用いられる。「代替的事実」「もう一つの真実」と訳されることもある。

2017年のアメリカのトランプ大統領就任式に集まった群衆が、オバマ大統領就任式の際よりも明らかに少ないにもかかわらず「群衆は過去最大だった」とスパイサー大統領報道官が発言し、それをコンウェイ大統領顧問が擁護した際に用いた言葉である。客観的には嘘と捉えられる事象を「オルタナファクト(alternative facts)」と呼んだことに対し、メディアやソーシャルメディアが大きく批判し、広まった。

Vlogger(ブイロガー)

Vloggerとは、映像や動画を用いた動画版ブログ「Vlog(ブイログ)」を更新する人のこと。読みは「ブイロガー」。小文字表記の「vlogger」も一般的である。ビデオブロガー。

2010年代半ば頃から、YouTubeやInstagramなどでvlogを発信する人が増加し、YouTuberの流行もあって「Vlogger」と称されるようになった。

詳しくは「Vlog」を参照のこと。

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多元的無知

多元的無知(pluralistic ignorance)とは、多くの人がある特定の価値観や意見を受け入れていないにもかかわらず、「自分以外の人たちはそれを受け入れている」と誤って思ってしまう状況のこと。「自分はそう思っていないが、様々な考えがある中で多くの人がそう思っているのならばそうなのだろう」と受け入れ、それに従ってしまう状況のこと。

「空気を読まず」に異論を述べて自分が不利になるのであれば「空気を読んで」他の意見に同調した方が得策である、と考えて多数の意見に従い、その結果多くの人が受け入れていなかったはずの意見が多数派となってしまうことも、多元的無知の一つとして捉えられる。

アンデルセンの童話「裸の王様」における、「王様の新しい衣装は自分には見えないが、皆は素晴らしいと言っているので自分も同じように言っておこう」という心理と共通するものがあり、例として挙げられることがある。

第三者ツイート配信

第三者ツイート配信とは、著名人や芸能人をはじめとしたインフルエンサーのTwitter投稿を企業などのTwitter広告として配信すること。より親近感を覚えやすいネイティブアドの一つとしてプロモーションに利用できる。

事前に第三者配信の権限付与や、インフルエンサーの所属事務所等との承諾が必要となる。広告の配信先はインフルエンサーのフォロワーではなく広告主が指定するターゲットユーザーになり、当該広告には広告主のクレジットとプロモーション表記が表示される。

Instagramにも同様の広告配信の仕組み「ブランドコンテンツ広告」がある。

第三者配信 (3PAS)

第三者配信とは、複数メディアへの広告配信を一元管理して行うサービスや仕組み、アドサーバーのこと。広告主は複数の広告配信先に配信データをそれぞれ入稿することなく、一つの広告配信サーバーから配信管理や効果測定を行える。英語の「Third-Party Ad Serving」を略して「3PAS(スリーパス)」と呼ぶことがある。

広告の一元管理を行えるのに加え、複数のメディアを横断した効果測定を行えるメリットがある。

「広告配信をするメディアとは異なるアドサーバーから広告を配信する」という広義の意味で、アドネットワークやアドエクスチェンジ、DSPなども第三者配信と呼ぶこともある。

エコシステム

エコシステム(ecosystem, business ecosystem)とは、もともとは生物学の「生態系」を表す英語だが、ビジネス領域では複数の企業や事業が互いに連携や依存しながら、市場全体として共存共栄かつ成長していく仕組みのことを指す。ビジネス上の生態系、経済圏。

例えば、OSやスマートフォン端末などを中心として、メーカーやベンダー、サードパーティ企業や消費者が水平的あるいは間接的な関係性を重視して協力し合い、市場を成長させていくような仕組みである。アライアンスや単なる事業連携といった直接的な関係性とは異なる。プラットフォーマーの中には、中核企業を中心としたグループ会社内でエコシステムを構築するケースもある。

市場や業界全体がどのように共存して平等に収益を循環できるかという点を生物学の生態系になぞらえ、エコシステムと呼ばれる。

キャンセルカルチャー

キャンセルカルチャー(cancel culture)とは、個人や組織、思想などのある一側面や一要素だけを取り上げて問題視し、その存在すべてを否定するかのように非難すること。文化的なボイコットの一つ。

ソーシャルメディアの普及に伴い、2010年代半ばから多く見られるようになった。大勢の前で相手のどんな誤りやミスも徹底的に糾弾する行為「コールアウトカルチャー(call-out culture)」のひとつ。

著名人の過去の発言や行動、SNSでの投稿を掘り出し、前後の文脈や時代背景を無視して問題視し、糾弾する現象が例として挙げられる。芸能人(セレブリティ)やインフルエンサーなどが対象になりやすい。過去の発言を元にしてその人のキャリアを否定し、「お前はもう終わりだ (You’re cancelled.)」とバッシングするというものである。

現代社会ではミスマッチとなった古くからの思想や行動が現在の価値観で非難されたり、また無知や軽率さが招いた不用意な発言や行動も晒されたり、非難されている人を擁護したりした場合でも発生することがある。過去の行動との整合性の検証は重要である一方で、一方的な正義感や価値観を振りかざしているにすぎなかったり、誰かを標的にして炎上や荒らしを面白がっているにすぎなかったりすることもある。

ソーシャルメディアの匿名性と拡散性、暴力性や攻撃性に任せて、特定の行動を取り上げて過剰な糾弾でその人のキャリアすべてを終わらせたり、不適切に貶めたりするべきではない。

移動平均

移動平均とは、主に時系列データを一定区間ごとの平均値を連続的に求めて平滑化すること。株価をはじめとした時系列データは変化が激しく、傾向を滑らかにして把握しやすくするために用いられる。いくつかの種類があるが、明記がなければ単純移動平均のことを指す。

一定区間をどれぐらいにするかは場合によって異なる。一定区間数を「n」とし、「区間数n」や「n項移動平均」といった表現を用いる。

エクセルで移動平均を求めるには、SUM関数を用いたり、アドインの分析ツールの移動平均から求められる。

他にも、個々のデータに異なる重み付けをして平均を計算する「加重移動平均」や、直近のデータに比重を置く「指数移動平均」などがある。

テレカン(遠隔会議)

テレカン(telecon)とは、英語の「テレカンファレンス(teleconference)」の略語で、遠隔会議のこと。それぞれ異なる場所にいる関係者が、電話やインターネットなどを介して複数の拠点をつなぎ、会議を行うというもの。それぞれが移動することなく、移動や時間のコストを抑えられる。

テレカンには様々な形態があり、サービスとして最初に普及した「電話会議(telephone conference)」が狭義の「テレカン」の意味で用いられることがある。他にも「テレビ会議」「Web会議」などのカテゴリーのサービスが独立した呼称を用いることもあるが、総じて「遠隔会議」の一種であり、違いはないと言える。

そのため、「テレカン」「電話会議」「ビデオ会議」「Web会議」「リモート会議」「Skype」「Zoom」といった言葉は、事実上「(いずれかの手段による)遠隔会議」の意味で統一されずに用いられている。

高速で安定したインターネット環境の普及、および安価なサービスや機器の登場によって、それぞれの参加者が顔をPCやスマートフォンのカメラで映し出したり、資料を画面で共有したりしながら、スムーズに会議を行えるようになった。

チアリーダー効果

チアリーダー効果(cheerleader effect)とは、女性を前にすると男性の行動が無意識に積極的になったり大胆になったりすること。魅力的な女性の視線や声援を受けたり、その人のことを意識したり考えたりすると、男性の行動はポジティブに変化するというものである。

別の意味として、集団の中にいる女性の顔は一人でいるときの顔よりも男性にとって魅力的に見えることも、チアリーダー効果と呼ばれる。個々の女性ではそこまで魅力的に感じなくても、グループの中にいると急に魅力的に感じるという現象である。2013年にカリフォルニア大学のDrew WalkerとEdward Vulが発表した。4人集まればこのチアリーダー効果は生じる。

いずれも、女性よりも男性に起こりやすい事象とされる。

YoY (year-over-year, 前年比)

「YoY」とは、「year-over-year」あるいは「year-on-year」の略で、「前年比」「昨対比」を表す英語である。昨年(昨年度)の数字に対して今年(今年度)の数字がどれだけかを表す数字のこと。多くの場合「%」で表現する。読みは「ワイオーワイ」「ヨイ」。

表記として他にも「YOY」「yoy」「Y-O-Y」「y-o-y」、「yr/yr」「y/y」「YonY」などが用いられる。

関連する表現として、前月比の「MoM」、前四半期比の「QoQ」がある。

イノベーション

イノベーション(innovation)とは、もとは「革新、刷新」を意味する英語だが、ビジネス領域では既存の仕組みにとらわれずに新しい軸で製品を開発したり手法を導入したりして、新しい経済発展を起こそうとする概念を指す。「新機軸」「革新」などと訳されている。

オーストラリアの経済学者ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(Joseph Alois Schumpeter)が1912年の著書『経済発展の理論』で説き、広まった。シュンペーター氏は、イノベーションとして以下の5つの類型を提示している。

  1. 新しい財貨の生産
  2. 新しい生産方法の導入
  3. 新しい販売先の開拓
  4. 新しい供給源の獲得
  5. 新しい組織の実現

これらのいずれかによって経済や社会を発展させるとした。

狭義として「技術革新」の意味で用いられることがあるが、技術革新にとどまらずプロセスや組織をも刷新し、新しい価値を生む活動全般を指すものである。

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MAU/DL(アクティブ率)

MAU/DLとは、アプリをダウンロードしたユーザーが実際にどの程度利用しているのかというアクティブさを測る指標のこと。MAU(月間アクティブユーザー数)をダウンロード数(DL数)で割って算出される。

アプリのKPI「アクティブ率」の定義や算出方法はさまざまであるが、この「MAU/DL」がアクティブ率として扱われる場合がある。

アプリのダウンロード数は、対外的にはアプリのユーザー数の規模を推し量る指標の一つにはなるが、インストール後も利用し続けているかを判別できない。そのため、その時点での利用規模を反映した指標MAUを用いてダウンロード数で割ることで、アプリのアクティブさを測ろうとするものである。

一方で、ダウンロード数は大々的な宣伝を行ったりインセンティブのあるキャンペーンを行ったりすると、過度に大きい数字になることがある。またアプリの運用が長期間になれば大きくなりやすい。そのため、「MAU/DL」を「アクティブ率」として他との比較に用いるには不適切なケースもあり、代わりに「DAU/MAU比率」が用いられることがある。

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ターンアラウンド

ターンアラウンド(turn around)とは、もとは「回転する、方向転換する」という意味の英語だが、ビジネス領域では危機に陥った事業を再生する取り組みのことを指す。業績不振に陥った企業の事業構造や組織構造、収益構造を本質的に改善し、中長期的に企業価値を向上させることを目的とする。「事業再生」「経営改革」。

一般的にはターンアラウンドマネージャーと呼ばれる事業再生責任者が経営に直接関わり、トップダウンで財務や事業、組織の改革が行われる。

スタックする

「スタックする」とは、もともとは自動車がぬかるみや深い雪などにはまって動けなくなること。そこから転じて、物事が行き詰って立ち往生したり、停滞してお手上げ状態になったりすることを表す。

ビジネス領域では、プロジェクトの進展が何らかの理由で止まってしまったり、複数のトラブルによって「詰んで」しまったりする際などに用いる。

英語の「stick」の過去形や過去分詞形である「stuck」に由来し、日本語として動詞化したものである。「stick」には「(尖ったもので)突き刺して動けなくさせる、立ち往生させる」という意味があり、「stuck」は「行き詰まった、立ち往生して困った」という意味の形容詞としても用いられる。

英語の「stack」と間違われることがある。「stack」は「積み重ねたもの、棚、コンピューターのデータ構造」などの意味を持つが、「スタックする」はこの「stack」ではない。

ガラホ

ガラホとは、OSをはじめとした技術基盤はスマートフォンから転用しつつ、操作などは日本国内向けフィーチャーフォン(ガラケー)に準じた特徴を持つ携帯電話のこと。

端末の値段や通話料金はスマートフォンよりも安く、スマートフォンと同様にブラウザーで制限なくWebサイトを閲覧でき、使い勝手はフィーチャーフォンとほぼ同じといったメリットがある。

「ガラホ(galaho)」という言葉はKDDIによる商標登録である。同様の端末をNTTドコモでは「spモードケータイ」、ソフトバンクでは「進化したガラケー」と呼ぶが、このカテゴリーの端末の総称として「ガラホ」が用いられることがある。「Androidガラケー」「進化型携帯」などとも呼ばれる。

リムる

「リムる」とは、相手との接点や関係性を絶つことを意味し、特にTwitterやInstagramをはじめとしたソーシャルメディア(SNS)にてフォローしていた相手アカウント(フォロイー)のフォローを解除することを指すことが多い。英語で「取り除く、除去する」を意味する「remove」に由来し、そこから日本語化したインターネットスラングである。

「リムる」「リムられた」などのように用いる。多くはネガティブなニュアンスで用いられる。

リムる – Twitter検索

JOMO (joy of missing out)

JOMOとは、「joy of missing out」の略で、常にインターネットやソーシャルメディアに接続したりつながったりしていなければならないという不安から解放され、いま目の前のことを楽しみ、自分を取り戻そうとすること。「取り残されることの喜び」といった意味の英語の略語。読みは「ジョーモ」。

2012年にAnil Dash氏が自身のブログで用いたのが初めとされる。
JOMO! – Anil Dash

「何かを見逃すことへの不安、取り残されることへの恐れ」といった意味の英語「FOMO (fear of missing out)」や、「取り残される謎」の「MOMO (mystery of missing out)」からの反動として、派生して生まれた言葉である。

詳しくは「FOMO (fear of missing out)」を参照のこと。

MOMO (mystery of missing out)

MOMOとは、「mystery of missing out」の略で、友人がソーシャルメディアで何も投稿していないことで、自分に対して隠し事や知らせたくない体験をしているのではないかといった妄想を広げたり、そこから不安になったりする状態のこと。「取り残される謎」といった意味の英語の略語。読みは「モーモ」。

「何かを見逃すことへの不安、取り残されることへの恐れ」といった意味の英語「FOMO (fear of missing out)」から派生して生まれた言葉である。詳しくは「FOMO」を参照のこと。